野村町③ 籠の秘密 (縄文時代の女神)
2011年 05月 14日
4月以降、松山に行く回数が増えてしまって、更新が遅くなっています。。。
でも、無理はしないように、出来る時に書く、浮かぶ時に書くようにと思っています。
今日、何を調べていた時だったのかさえもう思い出せないのですが、偶然開いたページに 瀬織津姫の名前が。。。 今まで、何度も見ていたはずなのに、まだ姫の名前が出ている神社を見過ごしていたとは。
でも、これも不思議なんです。 見ているのに見えてないのか?
そのページだけ、開いてもないのか? これもその時がくるまでは、見せてもらえなかったかのように凄いタイミングで、現れました。
場所は、今お話している 野村町のすぐお隣の町 城川町。
実は、次に行ってみたいと、野村に行った後から気になっていた町でした。
この城川町は、四国カルストのすぐ隣にある、山の上の町です。
城川町のことを、少し調べていると、 「縄文時代」 にたどりつきました。
縄文時代の女神 「瀬織津姫」
今日は、ちょっとだけ、縄文時代のお話をしたいと思います。
縄文時代とは、今から約1万6,500年前]から約3,000年前のことです。
地球は、少なくとも4回の氷河期があったと言われていますが、最終氷河期が始まったのが、約7万年前、そして、最終氷期の最寒冷期が2万年前でした。
この最盛期が過ぎると、地球はだんだんと温暖化にむかっていきます。
縄文草創期 約1万5000年~1万年前は、急激に気候の変化が起こりました。そして、その頃から、縄文時代と言われる時代が始まったのです。
ちょうど、この気候変動が起こり、海面が上昇し始めているころ、この四国の、城川町の洞窟の近辺で人が生活をし始めたという穴神洞(あながみどう)遺跡があります。
この山の上に、1万年以上も前から、人が住んでいたのです。
縄文草創期の当時は、瀬戸内海はまだ存在しておらず、本州、四国、九州、種子島、屋久島、対馬は一つの大きな島となっていました。 この大きな島と朝鮮半島の間は幅15キロメートル程度の水路だったのです。
それが、温暖化で海水面がだんだんと上昇し、対馬・朝鮮半島間の水路の幅が広がって朝鮮海峡となり、対馬暖流が日本海に流れ込むこととなったです。
この気候変動の激しかった縄文時代に、女神として既に人々に信仰されていたと言われる女神、
それが、瀬織津姫なのです。
日本中のあちこちで、水の女神、龍神として、信仰されてました。
そして、城川町や野村町にも、山の上に今でも龍をまつる立派な神社があります。
この洞窟に住みながら生活していた人々が、信仰していた女神 「瀬織津姫」 が、今もそのままこの土地を見守り続けているのかもしれないと、そんな気がしました。
この城川町には、もう一つとても珍しいものがあります。
それは、「黒瀬川構造帯」と言われる断層です。
中央構造線という名前は、地震でよく耳にする言葉だと思いますが、この「黒瀬川構造帯」は、私も始めて聞く名前でした。
中央構造線とは、日本のお腹のような場所。
7000万年ほど前に、すでにアジア大陸の東の端にできていた日本列島の大陸側半分に、南からやって来きた太平洋側の半分がくっ付いて、日本列島が完成しました。
その接合面が中央構造線です。
この中央構造線沿いと、奈良県吉野に祭る、丹生都比売は、深い関係があり、また丹生都比売とオオゲツヒメもつながり、更には瀬織津姫も。。。。 そして、その丹生都比売に導かれた空海。
そして、この「黒瀬川構造帯」は、その中央構造線とは直接関係ありませんが、その下をはしる地層で、
西は九州から、ちょうど、和歌山と奈良の県境くらいまでの地層で、
4億万年前に大陸移動説で有名なゴンドワナ大陸の1箇所にあったものが、日本列島に付加体としてくっ付いたもので、日本最古級のものと考えられています。
日本列島よりも古い地層がある この「黒瀬川構造帯」は、この城川町を通っていて、この名前は、
城川を流れる 黒瀬川の名前が使われています。
何だか、もの凄い過去にさかのぼったお話になりましたが、 ここ野村町、城川町は、地球の神秘の世界が詰まった町だということを、皆さんにお伝えしておきたいと思い、今日の最初にお話させて頂きました。
国や王という組織ができるずっと前から、姫神さまとして祀っていたその場所が、時代の変化とともに、神々も変化してしまったのかもしれません。 瀬織津姫という女神さまの、本当の姿を、もしかしたら、この場所に行くと、感じることができるかもしれない。 そんな気がしています。
何かで証明することは、なかなか難しいですが、心で身体で感じることは、出来るかもしれませんね。
では、長くなりましたが、野村町の続きのお話です。
今日の場所は、ココ。
稲生川を大洲方面へと進んでいると、神社の少し前に、不思議なものを発見しました。
祠もなく、ただ、石が鳥居のようにつまれてあるだけなのですが、この石の向こうには、まるで龍が住んでいるかのような川が流れていました。
大昔から、こうして、ここに祀ってあるのか、これが何なのか、全くわからなかったのですが、きっと、水の神様をお祀りしているんだろうなと思います。
美しい山
お参りした後、写真をとりました。 すると、石に光がさしていました。
きっと、この石は、見えない光に通じているのですね。
お参りをし、すぐ右側に神社が見えました。
地図を見ると、「八幡神社」 この日は三嶋神社に行く予定だったので、そのまま通りすぎようかと思ったのですが、時間も少しあるし、なんとなく、この道沿いの神社には、全部ご挨拶をさせていただかないとと思い、行くことにしました。
*八幡神社
*西予市野村町松渓1号852番地
*祭神
田心媛神(たごりひめのかみ)
大葉媛神(おおばひめのかみ)
いつごろできたかは、不明でした。 更に、こちらの祭神の姫さま、大場姫神。
初めて聞く名前で、調べてみたのですが、はっきりとわかりませんでした。
もし、知っている方がいたら、ぜひ、教えていただきたいです。
神社の近くに車をとめて、拝殿へと向かっていると、向こうから自転車にのった、小さな男の子が二人、私達の方へ近寄ってきました。
こんにちは。と挨拶をすると、とっても元気よく こんにちは。と挨拶をしてくれて、何故か私達についてきたのです。
拝殿へと行き、参拝をすると、片方の男の子が、また話しかけてきました。
少し話しをして、拝殿の回りを見渡すと、
(あれ? また同じものがある?)
実は、この前の三嶋神社でも、同じような形の籠が置いてあったのです。
その時は、それほど気にならなかったのですが、また同じもの?
いったいこれは何なんだろう?
皆さんは、これが何だかわかりますか?
私は、これの完成した姿は見たことあるのですが、まさか、これが元の部分だったなんて。。。。
私たちは、二人ともこれがなんなのか、全くわかりませんでした。
そこで、二人の男の子に聞いてみることに。
「あのねぼく、この籠みたいなものは何?」
「あ!これね。 これは、牛鬼だよ!」
え~! これが、あの牛鬼?
牛鬼とは、地方祭礼の「ねり物」として繰り出されます。
赤布または棕絽(しゅろ)皮をもって表面を覆い、頭は鬼面、尾は剣を凝する。
その巨大なものは胴長五米以上、胴の中に、十数人の壮者が入ってこれを担ぎ、数十人の少年たちが、竹法螺をふき鳴らします。
このほらの音に合わせて首を伸縮させ鬼面をふりかざし、前進・後進又は縦横に暴れる、とても迫力のあるお祀りです。 毎年夏に行われるのですが、なかなか、今治のお祭りが近いので、行くことができませんが、今治方面で、なぜか、菊間町に牛鬼があるのです。
どうして、南予地方のお祭りが、菊間にだけあるのか? 不思議です。
でも、まさか、これが牛鬼とは、本当に思ってもいませんでした。
そして、ここ野村の町でも、牛鬼がさかんに行われていることも、初めて知りました。
もしかして、この子ども達を通して、このことを伝えたかったのかも?
そうなんです。 もし、ここに寄らないで、そのまま通り過ぎていたら、この子ども達に会うこともありませんでした。そうしたら、これが牛鬼だということも、きっとわからないまま、帰っていたことでしょう。
そして、野村で行われていることも知らずに。
以前から思っていたことですが、神社に行き始めて、確信したことがあります。
それは、「心の声に気付く。 一瞬のその声にしたがってみる。」ということです。
多くの場合、ふと思った心の声に、耳も傾けず、まあいいや。って思ってしまっていると思うのです。
一瞬の、閃きや、一瞬頭の中をよぎる言葉。
その声に、従うと、思ってもみない展開が待ち受けているのです。
そんな私も、聞き逃してしまっていることも、多々あるかもしれません。
でも、時々こうして起こる、不思議な出来事があるたびに、心に素直になろう。 そう思います。
そのためにも、いつも笑顔で、いつも感謝の心を持ち続けよう。 そう心に伝えます。
自分で自分に伝えるのです。 忘れないでと。。。。
耳を澄ませるのではなく、心を澄ませる。
そうしたら、いつもは聞こえない声が、ふと、聞こえてくるかもしれません。
それは、もしかしたら、姫さまの声かも・・・・・・・ とも 思います。
拝殿の写真をもう一度とったら、綺麗な光が映りました。
山からも。。。。
今日も、最後までありがとうございました。
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