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太陽の通り道 多伎神社 (森に住む小さなモデル)

こんばんは。

台風6号が、四国に接近中ですね。
高知県は、1000ミリを超える記録的豪雨と高波であちこちで被害が出ていると聞きました。
どうか、これ以上被害が拡大しませんように。

同じ四国でも、今治は、本当に守られているなと思います。
少し風は強いですが、雨もほとんど降らず、今回の台風も何事もなく過ぎ去っていきそうです。

昔から、この辺の人は、石鎚山に守られているから、今治は本当に災害のないところだと、
今回のようなことがあるたびに言っているのをよく耳にします。

本当にありがたいことです。 
こうして、何事もなく平和に生活できることに、心から感謝したいと思います。 (合掌)


さて、今日から、新しい場所に移ります。
この日は、 朝、出かける前に、 なぜか突然、地元、今治市朝倉にある多伎神社に行きたくなって、行ってきました。 そして、その後、磐長姫のご神体がある 興居島へと2度目の参拝に行ってきました。

今日は、まず、多伎神社のお話です。

多伎神社は、旧今治市と朝倉の境目の山の中に鎮座します。
その山の名前を、天道ヶ頭(てんとがとう) といいます。
510.26mの山で、旧玉川町、旧今治市、旧朝倉村の三つの町を結んでいる山です。

この山は、古代から人が住んでいたと言われ、 この山そのものが、太陽信仰の山だったのではないかとも考えられるような名前がついています。

天道ヶ頭の 「天道」 とは “お天道様” 太陽のことだと言われます。
または、天の通り道、 「太陽の通り道」 とも言われます。

春分、秋分の日の夕方、朝倉支所(旧役場)の辺りから、西の方角を見ると 天道ヶ頭の山頂に太陽が沈む姿をみることができるそうです。
古代朝倉はとても栄えた村でした。 斉明天皇ゆかりの場所も多く伝わり、斉明天皇が自分の子供のように可愛がった夏姫の子供を祀る神社(皇子神社)も、ここ朝倉にあります。

更に古くは、弥生時代後期の集落跡・水田跡多数あり、20年程前圃場整備の際、全国的にも大規模な穀物地下貯蔵庫が発見された場所でもあります。

また、この天道ヶ頭山塊は、山そのものにも、歴史をよみとく鍵があります。
今治市のある、高縄半島は、そのほとんどが、花崗岩で形成されています。 しかし、この、天道ヶ頭を中心とする天道ヶ頭山塊は石灰岩で形成されているのです。

山の奥に露出した石灰岩の一部がありますが、「ふすべ岩」といわれる古代の、巨石信仰のあとなのです。
この巨石信仰から始まったであろう神様の儀式が、現在の多伎神社の起源だと言われています。
そして、石灰岩と花崗岩が接触することによって  「水銀(朱)、銅、鉄」などの鉱物が形成され、この辺りでは、その鉱物を産出して、鉄を作っていたのではないかといわれます。

すぐ近くで、天から白馬にのったスサノオが降臨されたといわれる場所がありますが、ここ朝倉の鉱物を使い、今治の山の麓で、多くの鉄が出雲の国の一部として作られていたのではないかと思っています。
その証に、 日本では、出雲でしか発見されていない、たたら製鉄が今治で数年前に発見されています。
また、今治市の陸地や、島々で作られていた塩も、鉄を作るために必要だったとも言われています。

スサノオの足あとが多く存在する今治は、こうした豊かな資源によって国つくりが行われていったのではないかと思います。 

多伎神社は、 古代の聖地。 そして今も、森の精霊が宿る、豊かな森。
社殿前方を流れる多伎川は奥の院の磐座を源とし、その水は霊水と云われ重病人をも救ったとされる、神の水が今も神社の中を流れています。
この豊かな水は、農業にも使われ、古代から、多くの人々がここに住んでいたであろう跡、周辺には沢山の古墳も発見されています。

今治の町を守っているとも言われる、天道ヶ頭山塊に鎮座する、多伎神社です。

*多伎神社
*今治市古谷乙47番地
*境内社
 天満神社  高市郷 総鎮守 <相殿に 大巳貴・山之・御鉾・鷹取(城主正岡紀伊守)神社
 一宮神社  かっては古谷村の氏神社(以上明治末年氏子内の場所から現在地に移築)
 清水社
 越智社
 大仲社
*祭神
 須佐之命(すさのをのみこと)
 多伎都比売命(たきつひめのみこと)
 多伎都比古命(たきつひこのみこと)

現在の祭神は、上記のようになっていますが、古い書物には、丹生都比売命の名前が記されていたこともありました。 水銀(朱)=丹生都比売命
あの空海と深いかかわりのある女神さまといわれる、丹生都比売命が、この神社の記録で、現在残されている一番古い女神様の名前です。

それでは、神社のご紹介です。
山への入り口に、朱塗りの大きな鳥居があります。
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小さな川を渡った向こう側に、神社は鎮座します。
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橋の名前は、八雲橋。
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橋を渡ろうとすると、足元をす~っとトカゲたとおり過ぎました。
お出迎え? (山の中にトカゲなんてあたりまえにいるけど、これもうれしく感じるのは神社だから?)

橋を渡るとまず見えるのが、陰陽石。
ここには、多くの陰陽石が、おかれています。 
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奥の院の磐座から流れてくる、御手洗川。 ここが、手水舎となります。
昨年、この場所で、生まれて初めて、木霊の声を聞きました。
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そして、拝殿へ。
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本殿
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越智社
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一宮神社
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一宮神社の裏に広がる鎮守の杜
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杜の写真をとり、戻ろうとしたら、小さな蝶が飛んできて目の前に止まりました。
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アゲハ蝶ではありませんが、別の姫さまの神使かな?

境内にそびえる、三本の神木
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もう一度、違う方向から拝殿の写真をとって、
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そろそろ帰ろうと、境内を出ようとした時、

「あれ?足元に 何かいる!」

「あ!来たときも見た とかげが!」 (別のとかげかもしれませんが^^;)

すぐ目の前に、とかげの後ろ姿が。 
そ~っと 近づいてみました。

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いつもなら、怖いのですが、なんだかこのトカゲは可愛く見える。
少しづつ近寄っていったのですが、この位置からまったく動こうとしませんでした。

写真を何枚かとって、いつものように、トカゲに話しかけてみました。

「トカゲさん、 後ろ姿しか見えないよ。 顔が見えないから 顔を見せて。」

そう言って、そのままじ~っとトカゲを見つめていると。
トカゲが、す~っと前に動きました。 

(あ~あ。 もう隠れてしまうかな?) 
一瞬そう思ったのですが、 トカゲは隠れるどころか、目の前の石の上にす~っと上がっていきました。
そして、二つの石の上に、体としっぽがちょうどおさまる位置に止まり、
まるで
「写真 とっていいよ~」 と言っているように、ポーズ? をとったのです。
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「え~!凄いよ! 全くこのまま動かない。」

思い切ってもう少し近寄ってみました。 この時、カメラを忘れ、携帯でとっていたので、遠くからでは
小さくしかとれなかったのです。
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「顔のアップもとってあげるね!」
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こんなに近くでトカゲを見たのは、生まれて初めてかもしれません。
何まいも、写真をとって、いっぱいとったので、

「じゃあ、そろそろ帰ろうか。 トカゲさん、ありがとう!」 そう言ってその場を立ち去ろうとすると、
トカゲも、す~っといなくなりました。

嘘のような話ですが、神社に行くと、時々こんな不思議なことに遭遇するのです。
偶然かもしれませんが、 まるで、言葉がわかっているかのように。

森に住む、小さな可愛いモデルさん。 あのトカゲは、女の子だったか?
あの綺麗な目、なんとなく、姫の姿にも見えたりして・・・・・。

小さな奇跡に、心から感謝です。 
(合掌)

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なでしこジャパン。
凄い試合でしたね。 小学生の息子も、3時に起きて見ていました。

最後まであきらめない姿、キラキラ輝く澄んだ瞳。 

そして、「サッカーの神様はほんとにいるんですね。」 
そう言った 澤選手の言葉が凄いとても印象的でした。

最後のあの奇跡のようなシュート。
いろんな苦しいことを乗り越え、
それでも、がんばり続けた澤選手にサッカーの神様がくれたご褒美だったのでしょうか。

まだ、女の人がサッカーをすることがあまりよく思われなかった時代の話をしていたのを、息子が聞いていて、 一言
「澤選手に、あんな酷いことを言った人たちは、今どんな気持ちなんだろうね。」 と。

今回の、優勝は、多くの人に夢や希望、そしてそれだけではなく、
もっともっと多くのものを、人々の心に伝えたような気がします。

本当におめでとうございます。 そして、ありがとうございます。




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愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2011-07-19 22:59 | 愛媛県今治市(旧朝倉)

数あるブログの中からお越しいただきましてありがとうございます。 不思議な数々の出会いから、今は、愛媛の神社めぐりをしながら、神社や女神様そして、神話の神々の伝説を調べています。


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