安芸国の宮島 「厳島神社」と大山祇神社の神
2011年 09月 24日
今月は忙しくて、週末も朝が早いため、夜起きていられません。。。。
ということで、今日は、朝の更新。
約1か月遅れの紹介になりましたが、 今日は、広島県宮島の厳島神社のご紹介です。
昨日、厳島神社のことを、もう少し詳しく調べてみようと思って、いろいろ見ていたら、また、新しい発見がありました。
でも、さすがに、どんどん複雑になっていき、まだ頭の中でうまく整理がついていません。
ただ、 伊予の御島(神島) 大三島は、私たちが考えている以上に、古代から倭の国の中心的存在であったことは、間違いないようです。
大山祇神社に残る、古い古文書に、まだまだ、多くの秘密が書かれてあるかもしれません。
少し時間はかかるかもしれませんが、この古文書を、もっと詳しく読み解いてみようと思っています。
そうすれば、もっと、瀬織津姫との関係も、明確になってくるかもしれません。
今日ご紹介する厳島神社も、やはりもともとは、大三島と同じ神さまだったかもしれません。
それは、もちろん、瀬織津姫です。
しかし、今は、厳島神社は、(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)宗像三女神を祀り、大山祇神社には大山積命そして、 「タカオカミノ神」 「イカヅチノ神」を祀ります。
しかし、どちらも、瀬織津姫の名前を消された後に、瀬織津姫の代わりに祀られた神様です。
でも、意味合いが大きく違い、
大山祇神社の大山積命は、 瀬織津姫を倭の国から消滅させるために、追い出して祀られたものですが、
厳島神社の、宗像三女神は、 瀬織津姫の姿を、違う神に名前を変えて、姫の姿を残しながら祀られた神といえるかもしれません。
1か月ほど前の、記事でも少しふれましたが、厳島神社には、本殿に参る前に、必ず参拝しなければいけないといわれる場所があります。
それが、客神社です。
ここには、天忍穂耳命(あめのおしほのみこと)天穂日命(あめのほひのみこと)天津彦根命(あまつひこねのみこと)活津彦根命(いくつひこねのみこと)熊野櫞樟日命(くまのくすのひのみこと)が祭られています。
これらの神様は、アマテラスとスサノオのが行った誓約の時に、互いの勾玉と剣から生まれたとされる神様で
上記の神様は、建速須佐之男命が、天照大神が持っていた「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」受け取ってそれを噛み砕き、吹き出した息の霧から生まれた男神です。
そして、厳島神社の祭神である、宗像三女神は、
アマテラスがスサノヲの持っている十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取ってそれを噛み砕き、吹き出した息の霧から生まれた、女神です。
私が、このことを深く見るきっかけとなったのが、愛媛県久万高原町にある、四国八十八ヶ所、岩屋寺の起源を知ったことがきっかけでした。
岩屋寺は、空海が開基されたお寺で、愛媛の中でも、とても重要な場所だったと思われるお寺です。
空海は、岩屋寺を開基する際に、お寺のまわりに、お寺を守護する神さまを祀ったといわれます。
その神さまこそ、五男三女神、 先ほど説明した神々のことです。
厳島神社では、 御祭神を宗像三女神として、客神社(まろうど)に、五男神をお祀りされているのです。
いわば、瀬織津姫の分身ともいえる神々です。
五男神を祀る、「客神社」は、(まろうどじんじゃ)と読みますが
全国に、 客神社と同じ意味をもつ神社は多数あり、 東北とそれ以外では、
呼び方が異なります。
東北では、「アラハバキ神社」 荒波々幾神をまつる神社と言われ、
それ以外の地域では、「客神社」 や「門客神社」と言われています。
客神社や、門客神社の、 「客人神」、「門客神」とは、
地主神がその土地を奪われて、後からやって来た日本神話に、登場する神々と立場が逆転し、客神となったとなった神のことを言うといわれていますが、ここ厳島神社の客神社は、各神というより、姫の分身といったほうがいいかもしれません。
厳島神社には、 入口の五男神を祀る 客神社の他に、本殿の目の前、
あの大鳥居と本殿との間に、 二つの門各神社があります。
この門客神社に祀られている神は、
櫛石窓神(くしいわまどのかみ)、豊石窓神(とよいわまどのかみ)
またの名を、天石戸別神といいます。
天石門別神は古来より天皇の宮殿の四方の門に祀られていた神で、御門の神であるともいいます。
厳島神社は、瀬織津姫の名前は出せずとも、 姫の御霊を鎮め、崇めるための神社ともいえるかもしれません。
もともと、厳島神社と大山祇神社には、同じ神だと冒頭で書きましたが、
どちらも、もともとは瀬織津姫だったと思っています。
というのが、大山祇神社にはの古文書に、『三島宮御鎮座本縁』というものがあるのですが、
その中の一文に、とても興味深いことが書かれたあります。
伊予の国の神を、仁徳天皇治世に安芸国霧島(宮島)に遷座(あるいは勧請)されたというのです。
ここには、 宮島ともう一つ、勧請されたと伝わる場所があり、
敏達天皇元年に播磨国大倉谷へ勧請されています。
播磨国とは、現在の明石のあたりのことですが、兵庫県相生というところに、やはり同じような伝承の残る三島神社を見つけました。
もしかしたら、そこが、敏達天皇元年に播磨国大倉谷へ勧請された場所かもしれません。
この、『三島宮御鎮座本縁』 からよみとれば、この三つの場所は、同じ神ということになるのです。
しかし、現在は、厳島神社と、大山祇神社にはは、全く違う祭神が祀られています。
それは、 姫の魂を残すものと、 消し去ってしまったものの違いだということが、今回厳島神社に行ったことで、よりはっきりとしたような気がしています。
そして、もう一つ、このことに繋がることがあります。
それが、厳島神社の本殿を作ったといわれる平清盛と大山祇神社を、氏神をしていた源家の関係です。
平清盛が、どうして、宮島の地に、このような立派な宮を建てようと思ったのか、それがずっと気になって仕方がありませんでした。
これは、私の勝手な見解ですが、 平清盛は、源氏を討つために、もう一つの瀬織津姫の場所、
そして、瀬織津姫の魂を残るこの宮島の地を選んだのではないかと思います。
同じ、瀬織津姫の聖地、そして、瀬織津姫の魂が残る方を。。。。。
もしかしたら、平清盛は、このことを知っていたのかもしれません。
だから、この島を選んだ。 そして、もう一ついうならば、この島しか、大三島に対抗できる島がなかったともいえるかもしれません。
しかし、皮肉にも、やはり、神島といわれる 元、瀬織津姫の聖地、大三島の大山積命を崇拝する、源氏に倒されてしまったのです。
源氏と平家の戦いは、 瀬織津姫と大山積命という、二つの神をも巻き込んだ戦いといえるかもしれません。
来年、NHK大河ドラマで、平清盛が取り上げられることになりましたが、
なんだか、このタイミングで。。。。。 といわんばかりの、復活。。。。。
古事記が完成してから、来年で1300年、一つの節目を迎えます。
それに合わせるように、 瀬織津姫の名前が、この現代に広く広まりつつあり、多くの人が、倭の国に瀬織津姫が復活したと言われています。
歪を戻す地震、すべてを飲み込み、洗い流す津波、水害、そして、人間が決してかかわってはいけない原発への警告。
2012年は 竜(たつ)であり、竜(りゅう)の年でもあります。
そんな年に、合わせたように、平清盛が復活されます。
厳島神社の御神体である山に舞い降りる龍が天高く上り、
大山祇神社の山、御神体に、住んでいたといわれる龍もまた復活してくる気さえします。
すべてが、ただ偶然に起こっているのかもしれませんが、
人間の奢り、私利私欲によって、この地球の命さえも危ぶまれはじた今、私たちは、これを警告と受け止める時がきていると私は思います。
前回のいにしえの魂からの声のように、今、起こっていることの中に見え隠れする、先人たちのメッセージや、
神々からのサイン。 そういう目で見なければ感じ取ることができない小さなメッセージに、気づきなさいと言われているような気がします。
原発の再稼働の話が、聞こえてきていますが、まだ、やはりこのメッセージに気づいていない人々が多いことに、強い憤りと、悲しみをおぼえます。。。。。
人間の奢り、私利私欲。
人は、本当に、愚かな生き物ですね。 これ以上、どうすることもできないところまでいかないと気づかないのでしょうか。。。。。。。。。。。。
未来に希望がもてる世の中にするためには、私たち一人一人の心が変わらなければいけない。
国を動かす人たちや、経済を動かす人たちが、変わらないとしても、 それでも、 一人でも多くの人の心が変わることが、 明るい未来への一歩だと。。。。
心は伝染します。
一人から始まった想いは、やがて、数えきれない人へと伝染するのだと。。。。
過去を敬い、自然の恵みに感謝し、命に感謝し、他人を想い、誰かのために生き、未来の人々のために、この美しい地球を残す。
そんな心を誰もが持つようになれば、 今、するべきこと、これからどう生きていけばいいかが、自然とわかってくるような気がします。
それでは、宮島厳島神社です。
宮島行きフェリー
宮島です。あの山から龍が上るそうです。
船から見た大鳥居
参道
大鳥居、ついた時はちょうど干潮でした。
大鳥居に書かれた神社の名前は、海側と、本殿側、昔の字と今の字の両方が書かれていました。
これが、海に向かってみえるほうです。
そして、こちらが、本殿に、うかってみえるほうです。
大鳥居の柱には、多くのお金が、埋められていました。
海から見た、拝殿
社殿入口
客神社
境内に白鷺がやってきました。 白鷺は三島明神の使いといわれています。
鏡池 ここにも白鷺が。。。
境内から見える 5重の塔
卒堵婆石
御本社
門客神社
本殿裏 鎮守の杜
本殿
天神社(菅原道真)
そして、最後に 海の中の大鳥居。
参拝が終わり、帰る間際にとったのですが、 帰って写真をみてみると、
まるで、龍のような雲と、その下に、手を差し伸べている神の姿が。。。。
手のひらを上に向けた神の手から、龍が上る姿のように思えます。
皆さんにも、同じように見えるでしょうか。。。。。。。。。。。
よい週末をお過ごしください。
神々の伝説を伝えるために、そして、
その中から自らの生き方を見つけるために、
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