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大山祇神社 「木花咲耶姫」と「瀬織津姫」が同一と言われる理由

こんばんは。 
大三島のお話は、今日で3回目。 

昨日は、大山積神に5つの名前があるということをお話しました。
そして、716年、宮浦の本宮が完成した時、一緒に、4つの神社が建てられ、その神社の神々は、5つの名前があるという、本当の意味の神々の神社だった。

かなり長い文章になってしまい、よくわからなかったかもしれませんが、根本の考えは、5つの神の名前があるということです。

それが、古事記の中での名前と、 それと同じ意味を持つ、本当の神の名前の神社だということでした。

「古事記」 は、 宇宙の誕生から、地ができ、天ができ、そして、男と女が生まれ、この地球上に存在する全てのものに、神が宿るという、古代から考えを、物語として現し、この日本「日の国」の象徴ともいえる、
「日の神 太陽の神」 「アマテラス」 の子孫が、 この国を治めているということを、証明した物語です。

そして、その子孫(人間の王)は、 「アマテラス」 と 「大山積神」 の 子孫であると言っています。
ですから、 「大山積神」 はその 父でもあるため、 日本総鎮守という称号を頂けるほどの神だったのです。

今日は、初代天皇 「神武天皇」 に繋がる、「大山積神」 の娘 「木花咲耶姫」のお話です。

「木花咲耶姫」は、「瀬織津姫」 と同一だという方が最近少しづつ増えてきましたが、そういわれる理由は、どうしてでしょう。 

「木花咲耶姫」 も 「瀬織津姫」 も同じ、 桜の女神だからでしょうか。
また、 かぐや姫のモデルとなっているからでしょうか。。。。。。。
また、 もっと詳しく調べている方は、 もともと瀬織津姫が祀られていた場所が、 後に 「コノハナサクヤ姫」に変えられていることをつきとめたからかもしれません。

では、 それらの原点はどこからきているのでしょうか。 

それは、 やはり、 この 「古事記」のお話からきているのだと、私は思います。

古事記には、「八百万の神」と言われるほどの多くの神々の名前が出てきます。

それもそのはず、この地球上の全てのものに宿る神々に、名前をつけていったのですから、それは大変な作業だったと思います。
ただ古事記は、物語ですが、 この中に登場する神々は、 その 「名前」 に意味があるのではなく 
「真の姿」 水であり、 土であり、 岩であり、 風であり、 雷であり、 木々であり。。。。。。。。
全てのものは繋がり、自然の恵みにより生命が生まれ、育むことができるということを、 神格化したものですから、 全てが、嘘でもなく、全てが間違っているということは、ありません。

この(古事記)の考えは、 受け継いでいくものであり、 人間の命の根源ですから、とても重要なものだと思います。

ただ、問題なのは、 その神の力、神の姿、神の名前を都合のいいように変え、利用しようとしたことにあります。

そして、それは、どんなに年月が過ぎようとも、 ただの罪とは違い、根源を変えてしまったのですから、この世が続くかぎり、永遠に消えることはなく、ただ封印されているだけなのです。

歴史を変え、本当の神を封印したことは、 心に 「罪 穢れ」 をつくっただけでなく、 神への想い、神への考えかたも変えてしまいました。
そして、それは、 「神=自然」 への想いも、同じように変えられ、 
人が、神を利用したように、 人は、自然も自分たちの都合のいいように利用し始めてしまいました。

そして、1300年。 人と神 人と自然の立場は、 表向きは逆転をしてしまった、それが現在の姿です。

そのおかげで、 地球は汚れ、多くの自然体系を崩し、何十億年とかかり積み上げられてきた地球の資源はなくなり、ついには、
「原発、核」 という、 人間が入ってはいけない領域 (神の領域) まで、手を出し始めたのです。

人間が、この世界で一番偉い、まるで、自分たちが 「神」 といわんばかりに、ふるまっています。

これは、人間の欲望の先にたどりついた結果でもありますが、 地球、宇宙、 そして、私たちがこうしてこの世界に誕生することができ、生命をはぐくむことができる根源、 (自然=全てのものに宿る神)の存在 を忘れてしまったことに問題があるように思うのです。

そして、その根源は、 「封印」 なのだと。。。。。

今の世の中は、「隠す、 だます、 殺す、 消す」 そんなことを平気でできる人間が、驚くほど多いと思いませんか? 今回の、原発の問題でもそう、そして、 数々発覚する隠蔽。 
この世は、 私たちの知らない所で、毎日のように、ふつうに、身近でも起こっているのです。

私は、こんなことを、いやというほど耳にし、また体験してきました。(知っていてもどうすることもできなかった)
もしかしたら、だから、こうして、本当のことを探しているのかもしれません。
かと言って、 この1300年前のことが、明らかになるとは思っていません。

でも、何もしないよりは、こうして自分だけでも、本当のことが知りたい。
そして、もし許されるなら、一人でも多くの人が、 「真の姿」 を知り、もう一度、本来の人の心を思い出してほしいと 「一願成就」 の心を思い出してほしいと 未来の命のために。。。。

少し話がそれてしまいました。 今日のお話の続きにもどりたいと思います。

古事記の中には、覚えきれないほどの、神の名前が出てきますが、単純に考えると、
そのお話の中心は、 神武天皇へと繋がる 「血筋」です。

その重要な 「血筋」(片方は裏に隠された血筋) が 
「アマテラス側」(新大和) と 「大山積神側」(旧倭) です。

「アマテラス」と「大山積神」 は物語では、同じ、イザナミとイザナギの子供です。
でも、「神武天皇」 へと繋がる 「家系」 は、 この二つの神が原点となります。

そして、この二柱の神の裏に (本当の姿) 二つの勢力 (旧倭) と (新大和) が隠されています。
古事記で変えられる前を、(旧倭) 変えられてからを (新大和) と現して、今後のお話を進めますので、頭に入れておいて頂ければ嬉しいです。

*まず 「アマテラス」(新大和)は、表向きでは、 「女神」 ですが、本当の姿は (旧倭)「ニギハヤヒ」ですから、「男神」 になります。

*そして、「大山積神」(新大和)は、表向きでは、 「男神」 ですが、本当の姿は (旧倭)「瀬織津姫」です。

というように、「アマテラス」 と 「大山積神」 には、表の姿と、裏の姿があります。
しかし、 同じ変えられた姿でも、 意味が全く違います。

*「アマテラス」に変えられた、「ニギハヤヒ」 は、その裏の姿(旧倭)を、そのまま別の神として国譲りの際に登場させます。ですから、アマテラスは (新大和) の血筋のままの姿です。
*しかし、 「大山積神」 はというと、 裏の姿 「瀬織津姫」 の 血筋(旧倭)を残したまま、物語は進んでいきます。ですから、大山積神は、表向きは(新大和)ですが、物語の意味は(旧倭)の血筋なのです。

簡単に言うと、「魂の意味 血筋」は、 「アマテラス」 は (新大和) 「大山積神」 は (旧倭)ということになります。

天照大神の命により、葦原中国(日本)を統治するため高天原から地上に降りた
「ニニギ」は、 アマテラスの子、天忍穂耳尊と、高皇産霊尊の娘である栲幡千千姫命(萬幡豊秋津師比売命)の子です。 
「ニニギ」=(新大和)

そして、ニニギに求婚をされ、結婚をする 「コノハナサクヤ姫」 は、
「大山積神」 の 子、 娘です。
「コノハナサクヤ姫」=(旧倭) 

これで、瀬織津姫との関係がわかったと思います。

「コノハナサクヤ姫」 は (瀬織津姫の魂を裏に持つ) (旧倭) 「大山積神」の子でありますから、
「コノハナサクヤ姫」は、瀬織津姫の子であり、また (旧倭) の血筋、 魂を受け継ぐ 「姫」 の一人です。

物語上では、「子」ですが、 これは実際の子供という意味ではなく、 「瀬織津姫」 (旧倭)の血筋を受け継いでいることを、現したかったからです。

大山積神には、 コノハナサクヤ姫の他に、もう一人姫がいました。
それが、姉の 「磐長姫」 です。
コノハナサクヤ姫は 「桜の姫」 と言い、 それはそれは美しい姫として現されます。
これは、 「瀬織津姫」 の 「桜の姫」 と同じ意味を持ち、 瀬織津姫もまた、それはそれは美しい姫だったのだと思います。

そして、姉の 「磐長姫」 は その姿を 「岩」 として現されるように、その姿は決して美しいとは言えませんでしたが、 「永遠の命」 を持っていました。
もう、お気づきでしょうか。 そう、 「瀬織津姫」 の御神徳 「不老不死」 「永遠の命」 の意味を持つ姫が、
「磐長姫」 だったのです。

この二人の姫は、 「瀬織津姫」 の魂を、 二つに分けた 「姫」だったのです。

古事記では、大山積神は、この二人の姫を 「ニニギ」にお嫁にもらってくれるよう差出しますが、「ニニギ」は、美しい 「コノハナサクヤ姫」 の方だけを選んだのです。
  
それは、なぜかというと、 「瀬織津姫」 の魂、 「永遠の命」を持つ姫と結婚するわけにはいかなかったのです。 「瀬織津姫」 の魂が (新大和)において、 永遠に続いてもらうわけにはいかなったためです。

実は、磐長姫のお話で、大山祇神社だけに残る、もう一つの伝説があります。
「大山積神には、ふたりの姫君があった。長女は磐長姫、次女はこのはなさくやひめといった。
磐長姫は、天孫ニニギノ尊の子を身篭るが、ニニギの尊は美しいコノハナサクヤ姫を妻に迎えた。
磐長姫は、無念を感じて身をひき、宮の外に産殿を建てて移り住んだ。」

それが、現在の産殿 「御串山の麓にある、阿奈波神社」です。

こうして、 「ニニギ」 と 「コノハナサクヤ姫」 は結婚をしました。
しかし、 たった一度で、子供を身籠ったコノハナサクヤ姫のことを、ニニギは疑い、国津神(旧倭)の子ではないかと言います。
疑いを晴らすため、誓約をして産屋に入り、「天津神であるニニギの本当の子なら何があっても無事に産めるはず」と、産屋に火を放ってその中で火照命(海幸)・火闌降命・彦火火出見尊(山幸)三柱の子を産んだのです。
これは、ここで、もう一度、この子供は、(旧倭)の子ではなく、(新大和)の子だということをはっきりと示したかったのだろうと思います。

そして、この三柱のうちの、 火照命(海幸)・彦火火出見尊(山幸)が、この次の物語の主人公です。
海幸、山幸が、豊玉姫 (龍宮の姫・瀬織津姫) のお話へと繋がります。

ここも詳しく説明したいのですが、少し長くなりますので、また機会があった時に、お話したいと思います。
そして、 この彦火火出見尊(山幸)と豊玉姫との間に生まれた、

「天津日高日子波限建鵜草葺不合命(あまつひこひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)」
と、豊玉姫の妹 「玉依姫」 との間に生まれた子供が、後の、

「神武天皇」 なのです。

これが、古事記に伝わる、第1章、神武天皇までのお話です。

さまざまな姫の姿を物語で登場させながら、 その姿を物語の中からも消し去るようなストーリーにし、その血筋の説明をしていったのです。
でも、一つだけいえることは、瀬織津姫の魂を、全て消し去ることだけは、できなかったということです。

瀬織津姫の数多くの姿を、何柱の神にたとえ、一つ一つ、丁寧に切って行った。
でも、その血の中には、(旧倭)の血が混じり、その力だけは受け継いだのかもしれません。
もしくは、その力が、 (新大和)の方が上だということを証明したかったのか、または、あまり偉大な神であったため、その存在そのものを消すことだけは、恐れ多くてできなかったのか、その真相はわかりませんが。。

大三島の大山祇神社には、本宮の本殿の真裏に、コノハナサクヤ姫が祀られています。
その場所は、楠群の中の、とても神聖な場所。 
姫の存在の大きさを、感じることができる場所です。。。。。。

それでは、写真をご覧ください。

まずは、 本宮です。
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本殿に向かって左側が 下津社(下津姫、高籠神)
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本殿に向かって右側が、上津社(上津姫、雷神)
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本殿
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そして、本宮の裏、本殿の裏の方へ行くと、コノハナサクヤ姫の社があります。
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コノハナサクヤ姫は、楠が生い茂る神域の中に、静かに鎮座しています。
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by ldc_nikki | 2011-10-30 02:45 | 愛媛県今治市(旧大三島町)

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