ヤマタノオロチとスサノオ命そして草薙剣の魂
2011年 11月 19日
今日は、ヤマタノオロチについていろいろ調べてながら考えていたら、いつのまにか、どんどん過去へとさかのぼり、とうとう紀元前6000年ころまで、さかのぼってしまいました。
でも、さすがに、頭の中はごちゃごちゃ。
自分の中で、全く納得のいかないまま、時間が過ぎてしまいました。
やっぱり、一度にさかのぼっても、だめですね。
瀬織津姫のことを考えていると、最終的には、日本人のルーツまで考えてしまいます。
でも、そこまでかんがえていると、 まださらに過去へとさかのぼることになり、 最終的には、人間が生まれたことにたどり着いてしまいます。
だから、それを考えることは、今は必要ないのかなと。
今は、1300年前に、何が起こり、どうして姫が消されなくてはいけなかったのか。
古事記には、どんな意味があるのか。
私たちは、今、何を知り、これから先、どう生きていくことがいいのか。
そして、 消されてしまった姫の姿を、きちんとこの世に伝えることができるように。
また、私たちは、 過去があって今があるということを、歴史から知り、感じ、学ぶために、少しでも正確な過去をもう一度、よみがえらせたいと。
また、もう一つ、最近強く思うことは、誰かを非難したり、犯した過ちを責めたりすることは、とても簡単なことですが、どんなことにも、必ず理由があり、それぞれの立場でしか、みることができない世界があるということも、考えなければ、全てを理解したとは言えないのではないかと。。。。。。
また、それを知ることが、 真実により近づけるのかもしれないとも。。。。
昨日、ツイッターである方が、 「ヤマタノオロチ」 について、つぶやいていました。
そのつぶやきは、現在、一般的に伝わる 「荒ぶる神」 としての 「ヤマタノオロチ」の姿としてでした。
そのつぶやきを見た時、 「本当は、荒ぶる神ではないんだよ」 という思いが湧き上がり、思わずそのツイートに返信してしまいました。
でも、その思いを短い文章ではうまく伝えることはできませんでした。
その時、もう一度、一つ一つ、 ヤマタノオロチの物語の意味を考えてみようと思いました。
そして、一つ一つ、その意味を考えていると、また、一つ大きな疑問にぶつかりました。
<ヤマタノオロチ>
ヤマタノオロチは、 古事記と日本書紀の両方に、書かれていますが、
古事記では、 「高志之八俣遠呂知」 と書かれ、
日本書紀では、 「八岐大蛇」 と書かれています。
改めて、この字をみた時に、はっとしました。
日本書紀は、 古事記に書かれた内容に不備な所があったり、 あまりにもあからさまに書かれてあるものを、さらに訂正して、作り直された物語です。
古事記の中で、書かれている ヤマタノオロチは 「高志之八俣遠呂知」 と書かれてありますが、
この意味を私なりに、考えてみると、
(八つの頭を持つ (遠知(越智)(龍))は、高い志にいたるための陰の姿) と読めるのです。
先日、お話した 「夏姫」 と 同一かもしれないと言った、天武天皇の側室である姫の名前は
「遠智姫」
ヤマタノオロチのにつけられた、「オロチ」 は 「遠呂知」 と書かれてあります。
「越智」 の 「智」 は、本来は 「知」 と書かれてあり、 大山祇神社が宮浦へと移った時に、お告げがあり
「知」 の下に、 「日」 をつけて 「智」 とせよとありました。
このオロチの本当の姿は 「オチ」 に通じるものだったということをしめしているのかもしれないと思ったのです。 「知」 とは、 霊が宿るという意味もあり、 「遠知(越知)」 という名前の意味も、何らかの 「霊(魂)」がう宿るという意味を含んでいたのかもしれません。
そして、それは、姫を祀る氏族だったということに、繋がるのかもしれません。
でも、日本書紀では、 この 「オロチ」 を 「大蛇」 と書きかえています。
しかし、「オチ」 と繋がる字はなくなってしまうかわりに、 「オチ」 が 「大蛇」 だったということが、逆にはっきりとしめされる形となっています。
「八つに分かれた龍の姿は オチであり、姫であると」
そして、少しだけ最初の文を読み解いてみると。
高天原を追放された須佐之男命は、出雲国の肥河(島根県斐伊川)の上流の鳥髪(とりかみ、現奥出雲町鳥上)に降り立った。
川上から箸が流れてきたので、川上に人がいると思って川を上ってみると、美しい娘を間にして老夫婦が泣いていた。
その夫婦は (*大山津見神) の子の足名椎命と手名椎命であり、娘は (*櫛名田比売くしなだひめ))といった。
高原原において、アマテラスとスサノオは、誓約により、「瀬織津姫」の魂をくだき、新しい神(アマテラスとスサノオの両方の魂をもつ神) として誕生させましたが、三女神は、スサノオの子とされていたからでしょうか、地上へと追放されたスサノオは、もう一度、この地上で、「瀬織津姫」 の魂を、消さなければいけなくなりました。
それが、このヤマタノオロチです。
「八つの頭とは、誓約により誕生した神の数と同じ 「8」 」です。
そして、そこに現れた 「櫛名田比売」 とは、 大山積神の子の娘。 大山積神の血を受け継ぐ姫でした。
夫婦には8人の娘がいたが、毎年、高志から八俣遠呂智いう8つの頭と8本の尾を持ち、目はホオズキのように真っ赤で、背中には苔や木が生え、腹は血でただれ、8つの谷、8つの峰にまたがるほど巨大な怪物がやって来て娘を食べてしまった。
今年も八俣遠呂智のやって来る時期が近付き、このままでは最後に残った末娘の櫛名田比売も食べられてしまうので泣いているのであった。
須佐之男命は、櫛名田比売を妻としてもらいうけることを条件に、八俣遠呂智退治を請け負った。まず、須佐之男命は櫛名田比売を隠すため、彼女を櫛に変えて自分の髪に挿した。
そして、足名椎命と手名椎命に、7回絞った強い酒(八塩折之酒)を醸し、垣を作って8つの門を作り、それぞれに醸した酒を満たした酒桶を置くようにいった。準備をして待っていると八俣遠呂智がやって来て、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み出した。八俣遠呂智が酔ってその場で寝てしまうと、須佐之男命は十拳剣を抜いてそれを切り刻んだ。
尾を切り刻んだとき剣の刃が欠けた。剣で尾を裂いてみると大刀が出てきた。これは不思議なものだと思い、天照御大神にこの大刀を献上した。これが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)のちの草薙剣(くさなぎのつるぎ)である。
「櫛名田比売」の名前に 「櫛」 という文字が付けられたことにも深い意味があるようにおもいます。
「櫛」は、古来、「別れ」を招く呪力を持っているとされいます。
また、魂が宿るものともされ、「分身」 の意味ももっているといいます。
ここには、多くの意味がありとても複雑です。
櫛名田比売の櫛は、 「大山積神の魂を持つ姫」 という意味が、根源にあると思います。
でも、ヤマタノオロチを退治するさいに、 スサノオの髪に、櫛にかえてさします。
これは、「大山積神の魂」 を スサノオに宿らせようとする意味と、スサノオの魂(瀬織津姫の魂)を、逆にその櫛に宿らせ、別れを招く意味も含まれているのかもしれません。
そして、自らの魂(荒ぶる神=瀬織津姫)である、 「ヤマタノオロチ」 を切ることで、 完全な別れを迎えた。
こうすることによって、 スサノオの魂は、 「荒ぶる神=瀬織津姫」 ではなくなったのです。
でも、まだ、これだけでは終わっていません。
ヤマタノオロチの尾を切り刻んだ時に、尾を裂いてみると大刀が出てきた。
この大刀こそが、最後の、「瀬織津姫の魂、根源の魂」 ではないでしょうか。
そして、その大刀を、アマテラスに渡すことで、その大いなる神の力と、全ての象徴となる神の権限を、アマテラスに譲ってしまったのです。
ヤマタノオロチを眠らせるために置いた 「7つの酒」 は、
「天地創造の完成、そして新しい神の誕生のための最後のお酒」 という意味で、ヤマタノオロチは、そのお酒によって眠らされ、そして、切り刻まれ、新しい世の中、新しい神の誕生となる 「8」 に 繋がるのだと思います。
ただ、もう少し詳しく調べないといけないことがあります。
それは、 「8」 の意味です。
この物語にも、何度となく使われる 「8」 の数字。
「8」 は、 ここだけでなく、 古事記の他の文面でも数多く使われ、また、 神社の名前や、神の名前など、あちらこちらにでてきます。
「8」 は古代の聖数といいますが、 もっともっと深い意味があると思うのです。
それが、わかれば、 この物語の意味が、もっとはっきりとしてくるような気がします。
もちろん、古事記の意味も。
実は、今日、「8」 の 古代の意味について、詳しくわかるものはないかと探していた所、一冊の本に出会いまいした。 まだ、手元に届いていませんが、 この本で、 古代の人々の 「8」 に対する考えがはっきりすれば、私の中で、もっと何かが繋がる気がします。
また、それが、わかれば、ここでお話したいと思います。
でも、今回私の中ではっきりしたことは、 「草薙剣」 には、
「瀬織津姫の根源の魂」が宿っているということです。
あの3.11の震災の日、 草薙剣が御神体の、熱田神宮に初めて参拝に行き、その足で瀬織津姫の復活の歌をレコーディングさせて頂いたことに、 考えていた以上に深い意味があるのではないかと思わずにはいられません。
でも、私には、何の力もありませんから、もちろんただの偶然だと思います。。。。。。。。
【熱田神宮】
【熱田神宮内 姫の御神木】
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