(八重言代主神とは) 「ニギハヤヒの子孫を祀る 伊加奈志神社」
2011年 11月 24日
昨日お話した、
「56番札所 泰山寺」に、新たなことが今わかりました。
第56番札所 金輪山 勅王院 泰山寺の 「金輪山」 とは、
陰陽道では8番目の星を金輪星のことだったのです。
この金輪山は、「8」でもって、封印されたお寺。
そして、この裏山も。 ということは、この山には封印しなければいけない何かがあったということになります。
では、まず今日は、神社のご紹介から。
今日の神社は、今治市に鎮座する 「伊加奈志神社」 です。
この神社が鎮座する場所は、昨日お話した、四国八十八か所の近くを流れる蒼社川(総社川)を挟んで反対側にあります。
この辺は、越智家また、賀茂氏と繋がりの深い場所です。
伊加奈志神社は、伊予国総社の論社でもあります。
小高い山の上に造られた、一角の平地に建てられ、その姿は外からみることはできませんが、神域そのものです。
近くには、四国八十八ヶ所の栄福寺と仙遊寺があります。
姫に繋がる場所の近くには、必ずと言ってもいいほど、八十八ヶ所がおかれてあります。
話が少しそれますが、 「八十八」 ここにも 「八」 の数字がつかわれています。
ここにも、キーワードとなる 「八」 が使われていることも含め
やはり、姫を封印したといえるかもしれません。
「八」 には、昨日もお話したように、神に通じる力、その威力が一番強い数であり、「八」の源の「一」は、全ての根源であります。
でも、この 「八」 には、その全く逆の意味 「封印」をするための呪文でもあると思うのです。
それが 「八」 そのものの意味なのか、 「8」「8」と二つ並べることによるのか、どのような使い方で封印の意味になるのかは、まだわかっていません。
でも、空海が瀬織津姫を封印したのであれば この 「八十八」「88」に、なんらかの意味があると思えます。
その意味は、いつかわかる時まで待ちたいと思います。
神社のお話に戻りますが、
この 伊加奈志神社の祭神は、
「五柱命(天地創造神)」
「五十日足彦命(いかたらしひこのみこと、垂仁天皇の皇子)」
「伊迦賀色許男命(いかがしこおのみこと)」 です。
そして、この神社の名前は 「伊迦賀色許男命」に由来するといいます。
伊迦賀色許男命は、ニギハヤヒの五世の子孫で物部氏の遠祖です。
国造として派遣された物部氏の系統の一族が祖神である、伊迦賀色許男命を祀ったのが起源という説があるそうなのですが、同じ物部氏の子孫、越智家が祀る神社の中で、伊迦賀色許男命を祀る神社は、他にまだみたことがありません。
どうして、ここだけ伊迦賀色許男命を祀ったのか、それがとても疑問です。
五柱命は、天地創造神の神のことで、
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神産巣日神(かみむすひのかみ)
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
天之常立神(あめのとこたちのかみ)
これら五柱の神を、天津神の中でも特別な存在として「別天津神」と呼びます。
また、ここで 「八」の お話になりますが、
古事記の中では、重要な神の誕生は、そのほとんどが 「八柱」 として誕生されるようにできています。
それなのに、この天地創造の神、 古事記の中でも特に重要とされるこの神々は 「八」 ではありません。
でも、これにはもっと深い意味があり、この後に誕生する、神世七代を含めて考えると、「八」の数字が見えてくるのです。
《神世七代》
国之常立神(くにのとこたちのかみ)
豊雲野神(とよぐもぬのかみ)
宇比邇神(うひぢにのかみ)・須比智邇神(すひぢにのかみ)
角杙神(つぬぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)
意富斗能地神(おおとのじのかみ)・ 大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
淤母陀琉神(おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)
「別天津神」では性別がはっきりとしていないと言われますが、ここで、男女の神が現れます。
しかし、別天津神も、男女(陰と陽)にわけて考えることができ、それを並べてみるとこうなります。
(陽神)
高御産巣日神
天之常立神
宇摩志阿斯訶備比古遅神
宇比邇神
角杙神
意富斗能地神
淤母陀琉神
伊邪那岐神
(陰神)
神産巣日神
国之常立神
豊雲野神
須比智邇神
活杙神
大斗乃弁神
阿夜訶志古泥神
伊邪那美神
もう、お気づきでしょうか。
一番最初の、天之御中主神を除けば、国生みをするイザナギとイザナミまでの神々をひとくくりに考えると
陽と陰が、見事に 八柱づつとなります。
そして、天之御中主神はいうと、この神が全ての根源。
全ての神々の根源だから、この神を、陽と陰 に 「八」 づつ 作り上げたのが、
天地開闢の時に生まれた神々だったのです。
そして、もう一つの姿は、天之御中主神=瀬織津姫
瀬織津姫を封印するために、姫の力を使いながら、新しい神を生まれさせたしくみ(呪術)の始まりだったのです。
「1」=「陽8」+「陰8」
陽の8という最大の力と 陰の8という最大の力、これ以上ない 「8」 の力でもって、姫の封印は始まり、
新しい神への 「最大の力」 このどちらも、得ようとしたのではないのでしょうか。
瀬織津姫の力だけを取り込み、その姿は消し去り、本来の 「八」 以上の力をもった
「八」 の 王 「八」 の神の誕生の物語が、 古事記だったのだと思いました。
古事記については、さらに、細かく、これからも解読していきたいと思いますが、
古事記を造った意味は、 単なる歴史の編成、証明だけでなく、「絶大なる力」をえるための 「呪術」が組み込まれていたのだと思います。
それでは、 伊加奈志神社です。
*伊加奈志神社
*今治市五十嵐山ノ上甲634番地
*祭神
五柱命(天地創造神)
五十日足彦命(いかたらしひこのみこと、垂仁天皇の皇子)
伊迦賀色許男命(いかがしこおのみこと)
*境内社
山之神
大己貴神社
厳島神社
*由緒
延喜式神明帳所載によれば、伊予国二十四座越智郡七社の内の一社である。
浄寂寺文書中、貞治5年12月8日附古文書に記載がある。
安政5年正月19日、炎上のため古記録宝物等ことごとく焼失した。今治藩主の祈願所であった。
この階段を上っていきます。
参道に綺麗な花が咲いていました。
この青く光っている所が、拝殿です。
杜の中に拝殿が見えてきました。
本殿
御神木
山の木々に囲まれた物部氏の神社。
ここに来させていただいたのことに、心から感謝しています。
最後に、タイトルにもしています 「八重言代主神」の神についてです。
八重言代主神とは、事代主とも、八重事代主神とも言われますが、
このブログでも、お話しました、伊豆の三島神社に祀られる神です。
大国主の子とされています、元々は出雲ではなく大和の神とされ、国譲り神話の中で出雲の神とされるようになったと言われていますが、伊豆ではなぜか、 瀬織津姫が大山積神となり、大山積神が事代主になりました。
伊豆の三宅島で三島明神になったとする伝承があり、
富士山の神とともに10の島を生み、現在の三嶋大社(静岡県三島市)に鎮座されたと伝わります。
しかし、この神様もまた、瀬織津姫の代わりに現れた神様です。
大山祇神社の十七社の一の宮、諸山積神社の諸山積神が三島にわたり、事代主に変わりました。
そして、この諸山積神もまた、瀬織津姫です。
事代主神の、正式名、古事記での名前は、
「八重言代主神」
ここでも、また 「八」の数字がつかわれています。
そして、この言葉をそのまま訳すと、
「八つの名前(言葉)を重ねた (主)の代わりの神」という意味になります。
八つの名前とは、 アマテラスとスサノオが誓約のさいに誕生した 八柱の神のことだと思います。
そして、この神は、越智家ではなく、葛城氏の神です。
越智家では、大山積神と言いましたが、葛城氏では、八重言代主神とされたのではないかと思います。
八重事代主神とも書きますが、 「事」と「言」 は、同じ意味。
言葉(言霊) は、 現実(事)を生む。 この変えられた字は、言霊の意味をそのまま神にあてはめられたものだと思います。
「八」 の意味がわかり、事代主の意味がより鮮明になり、事代主もまた、瀬織津姫に繋がる神だという確信にもなりました。
「言」=「事」
私たちは、言葉がどんなに大切なもので、 こうして話す言葉が、現実を生み、神に通じているということを、
もっと考えなければいけないと思います。
今日の動画は、昨日お話した、宇佐神宮です。
姫の魂を封印するために、作られた「八幡神」 ここにも八の意味が隠されています。
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