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古代の伊勢神宮領地、古代米の故郷 「玉川町 王子神社」

こんばんは。

今日は、少し前にお話した丹生都姫とも関係の深い場所、玉川町のお話です。

「丹」

とは、水銀のとれる所をあらわし、そこに祀られる、

「丹生都姫命」 は、 瀬織津姫のことだというお話をしました。

愛媛にも、この 「丹」 の つく地名が多くあります。

そこは、中央構造線に位置した場所で、 「丹」 だけでなく、豊富な鉱山、そして砂金もとれる所です。

現在も、今治市の隣、現在は、西条市になっていますが、

「丹原」 や、 壬生川(丹生川) などは、今もその面影を残しています。

そして、今日、ご紹介する 今治市(旧玉川町) も、古代は、「丹生」 と呼ばれていました。

そして、今治市と(旧)朝倉村との境に鎮座する、 重要な神社の祭神は、今は、スサノオが祀られていますが、 本来は、 「丹生都姫」 だったと、 村史は語っています。

今治は、 「丹」 に由来する山々に囲まれていることが、調べていくうちにわかってきました。

今日、ご紹介する 玉川は、それだけでなく、大国主や少彦名命の伝説や、スサノオの伝説、さらには、新大和朝廷とも、深いかかわりのある場所。

もう二年以上前ですが、玉川の奥地に入った時、まるでそこはジブリの世界でした。
薄暗く生い茂る木々に、美しい川、 まるで、もののけ姫の世界です。

そんな深い山の麓に、 まるで、昔にタイムスリップしたような里山があります。

そこは、昔、新大和政権に移った後、伊勢神宮の領地でした。

豊かな土壌と、豊な水、水害や山崩れが起きにくい山をもつその場所が、選ばれたと説明されていますが、
私は、それ以上に、ここが、古代の大和の人々の住む場所であり、重要な場所を占領されてしまったことに由来すると思っています。

伊勢神宮の外宮、「豊受大神」 の もとへと、奉納されていた、玉川の古代米。

今日、ご紹介する神社は、その元、伊勢神宮の領地に鎮座する 「王子神社」

そこは、玉川町奈良之木。 玉川から、朝倉へと山を越えて行く途中にあります。

そして、そのすぐ側の山は、 今も、「神の森(みこのもり)」 と呼ばれています。

昔から、どうしてここが、 「神の森」 と呼ばれているのかずっと気になっていたのですが、ここは、
本当に、 神の森でした。

持統天皇がここに、アマテラスをお祀りする前、 ここには、ニギハヤヒと、瀬織津姫が祀られていたと思われます。 
それを、今も伝えるかのように、この奈良之木から、さらに山奥へと入り、奈良原山の頂上には、今も、瀬織津姫が祀られていた後があります。

そこには、 今も春になると、見事な花を咲かせる、 「千疋桜」 があります。

奈良原山を占拠され、この地を守ってきた人々もまた、時代の渦の中へと巻き込まれていったのだろうと思います。

今は、だんだんと人も少なくなり、ここで、そんな歴史があったことなど、 忘れさられようとしています。

でも、お隣の朝倉の小さなパン屋さんで、偶然見つけた 「神の森の食パン」 の話を聞いて、
何も知らなくても、何かを感じ、その歴史を絶やさないように、神様の導きを感じました。

では、神社の写真を紹介しながらお話の続きをさせて頂きます。

*王子神社
*今治市玉川町字松ノ木丁592番地 (住所は違いますが、ここを奈良之木といいます)
*祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
大新川神(おおしんかわのかみ)
*由緒
持統天皇4年の春、国司小千宿禰玉興が当地を開いたとき、天照皇大神、饒速日神、大新川命をこの地に奉斎したものという。
 後に南北朝の末、長慶天皇、同妃、皇子と共にこの地に御潜匿になられた由縁によって、同妃並びに皇子の霊を合祀したという。

この神社は、元は別の場所にありましたが、現在は、この山の中に祀られています。
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小さな川を渡り、あぜ道を通り山の中へ。
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鳥居が見えてきました。
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階段を上ると、すぐ拝殿があります。
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鳥居に刻まれた絵が、とても気になりました。
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ここも、神紋は、「三島紋」 です。
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境内社 「山神社」
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ここに祀られている、大新川神とは、ニギハヤヒの末裔、小千命の祖祖父にあたる人です。
村史には、 伊勢神宮の領地となった時、時の天皇が、ここにアマテラスをお祀りしたと書かれてありました。

そこに、ニギハヤヒの名前があり、少しほっとしました。

時が流れ、瀬織津姫の名前は書くことができなくても、ニギハヤヒが一緒に祀られていることで、ここに住む人々が、本当の神を忘れていたなかったのだと。

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龍に守られた 神紋もまた、何かを伝えたいかのように見えます。
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ここが、伊勢神宮へと奉納する お米が作られていた 奈良之木土居(ならのきどえ)です。
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玉川の隣の、朝倉で、なんとなく立ち寄ったパン屋さんで、目に飛び込んできた パンの名前。
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早速買って帰ろうと思ったのですが、売り切れ。
お店の人に聞いてみると、このパンは、早くても前日に予約をしないと、できないそう。

でも、なんとか、夜まででいいので、つくってもらえないかと聞いてみたら、
パン職人の人に聞いてきてくれ、つくってくれることに。

そして、出来上がる夜7時。 
パンを取りに行きました。

すると、パンを作ってくれた、お店のご主人が待っててくれました。

せっかくなので、いろいろお話を聞いてみることにしました。

このご主人は、 古代米でパンを作りたいと思い、 一度絶えてしまっていた、神の森の古代米を復活させたそうなのです。
でも、ここが、伊勢神宮の領地で、 奉納をしていたことは、全く知りませんでした。
もちろん、その前が、瀬織津姫を祀っていたことも。。。。

ご主人は、 そのことを知らず、それでも、ここで作った古代米を使いたいと思い、知り合いの農家さんにお願いして、 古代米を作ってもらうことにしたそうなのです。
それが、2年ほど前。 ちょうど、私が、神社巡りを始めたころです。

まるで、神さまの導きで、古代米を復活させたようにさえ感じました。

出来立ての、古代米のパンは、ご主人の想いがいっぱいつまった、最高に美味しい食パンでした。

子供たちも、おいしい美味しいと、あっという間に、食べてしまい、また買ってきてほしいとねだられています。

不思議なもので、 神の森で作ったお米というだけで、 少し神様に近づいたような錯覚をおぼえます。

時の天皇が、豊受大神(稲の神)を祀り、 神のお米を食べることで、アマテラスと一体になろうとした気持ちが少しわかるような気がしました。

でも、本当は、ここでつくったからではなく、全てのお米、全ての食物が、神さまに通じている。

今の世の中は、それをすっかり忘れてしまっているんだ、と改めて、体で気づかされたような気がしました。

姫さまは、それを私に、伝えたかったのも。

これが、神の森の古代米でつくった 食パンです。

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そして、ここが、神の森です。
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パン屋さんの名前は、

今治市朝倉にある 「月原ベーカリー」です。

「月の原のパン屋さん」 

パン屋さんの名前に、「月」 の文字が。。。。。。 これも、偶然なのかな。。。。。。。

私だけは、 月の女神、 瀬織津姫の、ご縁だと思いたいなと思います。 




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愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2011-12-19 23:35 | 愛媛県今治市(旧玉川)

数あるブログの中からお越しいただきましてありがとうございます。 不思議な数々の出会いから、今は、愛媛の神社めぐりをしながら、神社や女神様そして、神話の神々の伝説を調べています。


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