人気ブログランキング | 話題のタグを見る

伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」

こんばんは。

今日は二回目のお話になりますが、
松山市にある、「伊豫豆比古命神社」、別名椿神社をご紹介します。

毎年、旧暦の1月7・8・9日に開催される、「椿祭」で有名な
「伊豫豆比古命神社」。
県内外から、多くの人が訪れるこの椿祭は、
商売繁盛の御祭りとして、三日間、多くの人にぎわいます。

私も何度も行ったことがありますが、
本当に前に進めないほどの沢山に人です。

だから、初めて椿さん以外の日にこの神社に行った時は、
まるで別の神社にきているかのように、全く景色が違っていました。

以前、一度ブログでご紹介していますので、
まだ、読んでいない方は、是非こちらもお読みください。


2300年の歴史 「伊豫豆比古命神社」


この記事にも書いているように、
こちらの神社の起源では、

伊豫豆比古命・伊豫豆比売命という二柱の神様が、舟山という現在も境内にある岩に御舟を寄せ、潮鳴栲綱翁神(しおなるたぐつなのおきなのかみ)が纜(ともづな)を繋いでお迎えした。』

とされています。

しかし、この記述と、もう一つの
伊豫豆比古命・伊豫豆比売命の伝説がある神社の伝説と
食い違いがあります。

この二つの神社は、
とても重要な意味があると思っているのですが、
まだ確信にいたっていません。

伊豫豆比古命・伊豫豆比売命の伝説が残るもう一つの神社とは、
あの、日本最古の政庁の遺跡が発見された場所の近くにあります。

その神社の名前が、

「日尾八幡神社」

こちらの記事も、もしよかったらご覧ください。


ご神体に導かれ   「日尾八幡神社・龍神社」 


この記事にも書いているように、
ここを訪れたのは、本当に偶然でした。

日尾八幡神社は、記事にもあるように、
大変多くの神様が祀られています。

その中に、表向きには隠されるように祀られているのが、

中玉殿に祀られる
   伊予比売命(いよずひめのかみ)
   饒速日命(にぎはやひこのみこと)

です。

これを見ただけでも、どうして、この二柱の神さまが一緒に祀られているのか
不思議。

ここに祀られる 伊予比売命は、記事でも書いているように、
本来はここにはありませんでした。

現在の久米から小野川を遡った山の上にあったといいます。
久米郡神戸郷古天野神山(現在の小野村大字小屋峠)

伊予比売命と、伊予比古命、二柱の御神体は、
小野村の小屋峠に祀られていたのですが、
洪水により社殿が崩壊し、平井谷明神ヶ鼻に遷座されたといいます。

しかし、再び、洪水にあい、
二つの御神体は、別々の場所へと流されてしまったのです。

男神の伊予豆比古命は天山村の縦淵流れ着き、
現在の神社、伊予豆比古命神社に遷られました。

そして、女神の、伊予比売命は、
日瀬里(現在の久米窪田)の龍神淵にて引き上げられ、
この日尾八幡神社に祀られているといいます。

「伊豫豆比古命神社」では、二柱の神が訪れた場所とされ、
「日尾八幡神社」では、その御神体が別々に流されて
その男神のほうだけが、伊豫豆比古命神社に祀られていると伝えています。

これが、一体何を意味するのでしょう。

まだ、私の想像でしかありませんが、
この流されてきた川 「小野川」は、
久米の政庁を通り、その向こうには、あの天の香具山の片方の山

「天山」があります。

そして、十六弁八重表菊の神紋の
伊豫豆比古命神社。

この松山でも一番の歴史の秘密を握る場所に伝わる二つの
姫の伝説は、その時代のことをあらわしているのではないかと思うのです。

ご神体が別々に流れてきたのではなく、
ここで、別々に引き裂かれたと言ったほうがいいかもしれません。

2300年前とは、この山の上に姫が祀られた時であり、
この「伊豫豆比古命神社」の場所に船をつけてやってきた
伊豫豆比古命と伊豫豆比売命とは、
もしかしたら、全く別のことを意味していて、
2300年前から祀られる姫のことではないのでは最近思っています。

昔は、この辺りまで海だったと伝わり、
舟山という現在も境内にある岩にその船を繋いだ。

この場所に祀られる神
「潮鳴栲綱翁神」は、私には姫が祀られているように思えてなりません。
まるで、祓大神の意味と同じく、
この神にまず参拝してから、本殿へと向かう習わしとなっており、
天山への入口とも言えるこの場所で、まるで禊が行われたのではないかとさえ
思うのです。

この川から天山へとやってきた一族。
ここが、天山を奪うためにやってきたその場所なのではないかと。

古事記の中に、何度も書かれてある天の香具山。

天照皇大神が天の岩戸に閉じこもった時、神々は、多くのものを用意しました。

まず、常世の長鳴鳥を集めて鳴かせ、
天の安の河の川上にある堅い石(いわ)を取り、

天の金山の鉄を取って、

鍛冶の天津麻羅を探しだし、
イシコリドメノミコトに命じて鏡を作らせ、
タマノオヤノミコトに命じて八尺の勾玉を数多く長い緒に通した玉飾りを作らせ、
アメノコヤノミコトとフトタマノミコトをお呼びになって、

「天の香具山の雄鹿の肩の骨をそっくり抜き取ってきて、
天の香具山の桜の皮を燃やして、
鹿の骨を焼いて占わせ、
天の香具山の茂った榊を根こそぎ掘り取ってきて、
その上方の枝に八尺の勾玉を数多く長い緒に貫き通した玉飾りをつけ、
中ほどの枝に八尺の鏡をかけ、
下方の枝には白い幣(ぬき)と青い幣(ぬき)をさげた」

この天の香具山にあったとされる多くの品々に
どんな意味があったのかは、これから一つ一つ解き明かしていきたいと
思いますが、
この天の香具山を手にするものが、
全てを手にすることに繋がるとされていたのだと思います。

天の香具山の天の山、
それは、神の棲む世界、常世の国。
女神の魂が宿る国、伊予の国のことを意味していたのだと
思います。

持統天皇が歌った歌。

「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天香具山」

この歌が、そのことをあらわした歌。

この歌の解釈を、きっと私のように解釈している人はいないと思います。
でも、私は、この持統天皇が歌ったうた。
これが、持統天皇が望んだ世界なのだと、私は思います。

そして、もう一つの香具山(奈良)は、
元いた人々を追い出し、
新しい世界をつくるための場所に降りたる山。

だから、今言われている藤原京の跡とは、
本当は藤原京の跡ではなく、
消された一族の都跡。

そして、今度ご紹介する 
徳島県にある 

「天の元山」 とは、
奈良へと移り住む前に、その一族が天降った場所。

そこが、本当の藤原京があった 阿波の国。

元山とは、その一族にとっての元山だったのではないでしょうか。

先日も書きましたが、
ある一つの出来事には、双方、二つの見方がある。

ここに書かれた歴史は、
勝者から見る、
天の元山、天山、香具山という三つの山だったのではないでしょうか。

*伊豫豆比古命神社(椿神社)
*松山市居相二丁目2番1号
*祭神
伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)
伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)
伊与主命(いよぬしのみこと)
*境内社
勝軍八幡神社(誉田別命)
御倉神社(宇迦之御霊神)
児守神社(天之水分命・木花開耶姫命)
奏者社(潮鳴栲綱翁神)

伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_215216.jpg


伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_21521733.jpg


伊豫豆比古命神社の境内にある大きな楠。
この木にも、雌狸が棲んでいるそうです。

伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_21533131.jpg


拝殿
伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_21542077.jpg


神紋
伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_2155462.jpg


三つの椿
伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_21555488.jpg


そしてここが、(潮鳴栲綱翁神) を祀る 奏者社

この拝殿に参拝をして、
岩の中に足を踏み入れようとした時、偶然なのか、
黒いアゲハ蝶が飛んできました。 不思議ですね。。。。
伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_2157689.jpg


伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_21574746.jpg


伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_21582322.jpg


そしてここにも子守神社があります。
子守神社とは、籠神社のこと。

籠の中に閉じ込めらた神、
天之水分命・木花開耶姫命です。




隠された歴史、消された神々のことを、一人でも多くの人に知っていただくために
もし、よかったら、(バナー)をポチっとお願いします^^

一緒に、瀬織津姫を復活させましょう♪ 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ
にほんブログ村

愛姫伝 スマートフォンサイト 
QRコード
伊予比売命と伊予比古命 「伊豫豆比古命神社」_e0165472_239596.png


ブログで紹介した場所を、地図でご案内しています。。
お越しの際には是非ご参考にされてください。

愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2012-06-20 22:04 | 愛媛県松山市

数あるブログの中からお越しいただきましてありがとうございます。 不思議な数々の出会いから、今は、愛媛の神社めぐりをしながら、神社や女神様そして、神話の神々の伝説を調べています。


by 愛姫
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31