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上一宮大栗神社 大宜都比売 1

こんばんは。

今日は、いよいよ上一宮大栗神社です。

今回、私が一番行きたかった場所。
そしてできることなら、宮司さんとお話をして帰りたいと願っていた場所です。

上一宮大栗神社は、
徳島県神山町、鮎喰川の上流、大粟山に鎮座し

「大宜都比売」を主祭神とする、大宜都比売の原点とも言える神社です。

もうここをご存知かと思いますが、
大宜都比売が一般的に言われている姿についてまずはお話したいと思います。

大宜都比売(オオゲツヒメ)の初出は、
古事記の中での伊邪那美神と伊弉諾神との国生みで、
二番目に生まれた島 

「伊予の二名島」 

今でいう四国の中の、一柱の女神でした。

四国は、身体が一つで顔が四つの神の島で、
その四つの顔にはそれぞれ名前が付けられていました。


☆ 愛比売(えひめ):伊予国
☆飯依比古(いひよりひこ):讃岐国
☆大宜都比売(おほげつひめ)阿波国
☆建依別(たけよりわけ):土佐国

ごらんのとおり、伊予国(愛媛)と阿波国(徳島)は姫神
そして、讃岐国(香川)と土佐国(高知)は男神です。

阿波の国、徳島県は、
オオゲツヒメという女神の国として誕生しました。

最初の国生み(大八島)の中で、比売の国として誕生したのは、
愛媛と徳島以外に、対馬、 別名は天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)だけです。

これだけでも、
愛媛と徳島がいかに姫神と関係があるかをおわかりいただけると思います。

愛媛の女神、愛比売については、今回はあまり深くふれませんが、
徳島がオオゲツヒメという名前の女神の国となったのは、
この愛比売が深く関係しています。

オオゲツヒメについては、
多くの考え方がありますが、今日は私が思うオオゲツヒメを
お話したいと思います。

オオゲツヒメは、この国生み以外にも古事記の中でなぜか登場します。

伊邪那美神と伊弉諾神が国を生んだ後、
今度は多くの神々を誕生させますが、その中で、伊邪那美神が黄泉の国へと行く原因ともなる

「火之夜芸速男神またの名を、火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ」

が生まれる、一つ前に、(穀物や植物を掌る女神)として誕生しています。

最初の神を誕生させてから数を数えてみると
「12番目」の神として誕生していることがわかります。

この12番目というのにも意味があると思っていますが、
今回はこのお話には言及しないことにします。

12番目に誕生したオオゲツヒメは、この後再度古事記の中に登場します。

それがスサノオ命との場面です。

高天原で暴れて天照皇大神に追放されたスサノオが初めて出会うのが
オオゲツヒメです。
オオゲツヒメはスサノオに自分の鼻や口、尻から多くの食べ物を取り出して差し上げるのですが、
スサノオは、食物を穢して差し出したと怒り、切り殺してしまいます。
すると、殺されたオオゲツヒメの身体からさまざまなものが誕生します。
それは、頭から蚕、目から稲種、二つの耳から粟、
鼻から小豆、陰部から麦、尻から大豆でした。

オオゲツヒメは、これらのものを生んだ女神と
古事記の中では書かれてあります。

これは、古代の人々の死からの再生の意味を込めていると思われますが、
それだけでなく、ここにも姫の魂と関係があるのだと思います。

それはオオゲツヒメもまた、瀬織津姫の魂を根源に持ち、
その中の一部分の力を受けついだ女神とも言えるからです。

しかし、それは単に一部分の力を受け継いだだけでなく、
更にもっと、大きな役目があったようです。

太古の昔から、多くの民族が争いをおこなってきました。
自分たちが一番になりたいために、権力をえるために、
地球上に文明というものができてからずっとずっとその争いは続いてきました。

そして一つの国が亡び、新しい国が誕生し、新しい王が誕生してきました。
その度に、自分たちが国の始まりだということを証明するために、
多くの神話がつくられました。

そんな神話に共通する点が、
滅んだ側の神は、その力だけ利用され、新しい神へと姿を変え、名前を変え
更にその意味も書換えられてきました。

1300年前にこの日本で起こったことも
これと同じようなことです。

「土着の神」 と日本ではよく言われますが、
その土着の神こそ、日本がずっと信仰してきた本来の神でした。
しかし、その神は封印され、力だけを利用され、新しい神が誕生していったのです。

ここ伊予の国、愛媛では、
多くの神社の宮司さんが、この「土着の神」 の存在に気付いています。
でも、ほんとうについ最近まで、宮司さんであっても
神社の歴史を調べたり、神様のことを調べたり、
何かが変だと思っていても、口にすることさえできなかったといいます。

最近になってようやく、少しづつそのことにふれることができるように
なったと、何人もの方から聞いたことがあります。

ここ、上一宮大粟神社の宮司さんも、
私に同じようなことをおしゃっていました。
そして、このオオゲツヒメの本当の姿は、

「ただの食物の女神」ではないということも、気づいていらっしゃるようでした。

伊予国、愛媛県今治市大三島。

ここに鎮座される大山祇神社の祭神は、「大山積命」
しかし、ここに本来祀られていた神は、龍の姿をした姫神でした。

瀬織津姫は、日本全国、あらゆるところで
封印されてきましたが、その魂の中心が、
この大三島だったと私は思っています。

今だかつて、きっと、ここ大三島が姫の魂の中心だと言った人は
いないと思います。
でも、私は、姫の歴史をたどっていくと、やはりここ大三島に最終的に
もどってきてしまうのです。

そして、この神山町上一宮大粟神社も、原点は、大三島にあったことが
わかったのです。

今年発売された 「オオゲツヒメと倭国創生」 の中に、
上一宮大粟神社の社伝には、

「オオゲツヒメが伊予国、現在の愛媛県大三島から大粟山にきて降臨した」と
伝えるものがあります。

と書かれています。

この本の中では、このことは間違いだとしていますが、
私はこれが、本当の姿だと思います。

ここ大粟山に降臨した時の神の姿は、もちろん大山積神ではありません。
本来、大三島から大粟山へ降臨した神とは

「瀬織津姫」 のことです。

そして、大三島が、日本総鎮守の神として大山積神を祀り
姫の魂を封印した時、
ここ大粟山の姫は、 「オオゲツヒメ」という名前に変えられた。

どうして、ここを大山積神としなかったのか。

それには、わけがあります。
それぞれ別々の役目があったからです。

大山積神は、姫の中心を封印するための役目。
オオゲツヒメは、当時では税をお金ではなく 「米」でとっていたように、
「食物」は、今のお金と同じ意味をもっていたため、
姫を封印した一族が阿波に住み一番大事な 「米=権力」を得るために
必要な女神だったからです。

しかしそれだけではありません。
オオゲツヒメには、もう一つの姿がありました。

それが、「きつね」です。

大宜都比売(オオゲツヒメ)

「げつ」とは「けつ」のことで、昔きつねは「けつ」と呼ばれていました。

オオゲツヒメとは、オオ(きな)キツネ(の)ヒメだったのです。

稲荷神(稲の神・食物の神)が、龍からきつねに変えられたように、
キツネとは、龍(瀬織津姫)を封印したものだったのです。

「キツネは化ける」と言いますが、
キツネそのものが化けた姿だったのです。

姫を封印した一族の本当の都は徳島であり、
阿波の国は、姫を封印して新たな大和をつくった出発の地。

そして、伊邪那美神と伊弉諾神の国生みのさいに

「8番目」 に誕生した国は 「本州」

その名を、大倭豊秋津島(おほやまととよあきつしま)

別名 「天御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)」としました。

「8」 という数字は、「7」で一つの世界が終わり、「8」で新たな世界が誕生することを
意味します。

一つの世界が終わり、新しい世は、本州
「天御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)」で誕生したのです。

「あまつみそら とよあ きつねわけ」 とは、

天に何もなくなった空の国、その「豊(とよ)」は、きつねわけの国。

「オオゲツヒメ(きつね)の国=阿波の国」からわけてできた国だったということです。

これは、徳島のある家系に決して知られることのないようにと
口伝で伝えられた

「きつねとたぬきの子守唄」にも、 

この意味が書かれてあります。

そして、空海が四国より追い出したとされるきつねとは、

「黄金の狐」 

それは、大きな狐ではなく、キツネに姿を変えられた姫
瀬織津姫のことを意味し、
黄金のキツネとして、封印された姫を四国から外へと助け出し、
時がくるまで連れ出したのではないかと思います。

そして、そのきつねは

「鉄の橋が四国にかかった時に、もどってくる」と予言のような言葉を残した。

また、上一宮大粟神社の言い伝えには、

「倭が危機に陥った時、この黄金のきつねが帰ってくる」と伝えられているのです。

(続く・・・・・・)

上一宮大栗神社 大宜都比売 1_e0165472_0523182.jpg





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愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2012-07-25 00:58 | 徳島県

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