徳島県天の岩戸と天の元山 (一筋の光に)
2012年 08月 01日
今日から8月ですね。
毎日暑い日が続いていますが、皆さんは夏バテなどしていないでしょうか。
先日玉川に住む知人が、秋の気配を感じるとおしゃっていました。
ギラギラとした太陽の光が降り注ぎ、ここにいると秋の気配を感じることができませんが、
山では日々、季節が変化しているのだなと思いました。
今日も、前回の続き徳島のお話です。
「天の岩戸」
天照皇大神が閉じこもった岩。
徳島県でも、この天の岩戸と呼ばれるところがあります。
徳島県神山町、前回ご紹介した上一宮大粟神社からそう遠く離れていない
山の中にあります。
そして、その天の岩戸があるこの山を、天の元山と地元ではよんでいいます。
「天の元山」
天から降ってきた大きな岩は、空中で二つに割れ、
一つは大和の国(奈良)へ、
もう一つは、伊予の国(愛媛)へ落ちたとされます。
しかし、徳島では、
これらの元山があるとされているのです。
それが、今日ご紹介する 天岩戸立岩神社の御神体の山です。
「阿波国風土記」では、
そらより降り下りたる山のおおきなるは,阿波国に降り下りたるを,
天のもと山と云い,その山のくだけて,大和国に降り着きたるを天香具山
というとなん申(まをす)。
「伊予国風土記」では、
天山(あめやま)と名づくる由(ゆえ)は,
倭(やまと)に天加具山(あめのかぐやま)あり。
天(あめ)より天降(あも)りし時,二つに分かれて,
片端(かたはし)は倭(やまと)の国(くに)に天降(あも)り,
片端(かたはし)はこの土(くに)に天降(あも)りき。
因(よ)りて天山(あまやま)と謂(いい)ふ,本(もと)なり。
二つに分かれた大きな山の元は、
ここ徳島県だったというのです。
この「阿波国風土記」に書かれたことにより、
徳島が全ての原点だと地元では言われています。
徳島にあった山が、
二つに割れて片方は伊予の国へ、もう片方は大和へ。
徳島ではどうしてこのように言われるようになったのか。
それは、
新しい 「新生大和」の原点が、ここ徳島だったからなのです。
本来あった、「原生大和」は、
もうこの時すでに奈良に存在していました。
では伊予の国はというと。。。。
伊予の国は、神の宿る場所。人が住む都ではなく、
本来の倭が信仰していた女神の中心だった。
伊予の国は、再生・復活、そして新たな命が誕生する
「子宮」的場所だったのです。
そして、その子宮の中心が、
子宮を取り巻く羊水である 「瀬戸内海」の中心であり、
渦で囲まれた島 「大三島」 だったのだと考えています。
だから、新生大和が本来の倭だとするために、、
新生大和の大きな岩は、「原生倭(奈良=香具山)と
神の中心(伊予=天山)を、徳島の元山から、二つに割れたお話にした。
そして、新生大和は、
本来の原点である 「元山」 の徳島の存在をも隠し、
原生倭が存在した奈良へ移り、そこに最初から都をつくっていたかのように
歴史をつくりかえてしまったのです。
でなければ、徳島が元山だったことを隠す必要はなかったはずです。
徳島にいた自分たちの姿をも、
封印してしまったのだと私は思います。
日本に仏教が伝来したのは、539年と言われています。
しかし、徳島ではこれより先に、仏教が伝来した後があります。
それが何を意味するでしょうか。
そして、仏教が一番早くに入ってきた徳島という場所が
元山とされることが何を意味するのか。
それが、新生大和の誕生の鍵を握るのです。
天の岩戸に隠れた天照皇大神がその姿を出した後、
岩戸には、その岩戸がもう一度開くことのないように、注連縄がかけられました。
これが、注連縄が初めて文章として現れた場面です。
私は、この岩戸に注連縄がかけられたのは、
天照皇大神が新たにこの世界の神として誕生する代わりに、
本来の女神がこの中に閉じ込められたことを意味していると思っています。
そして、その場所がここだと徳島で言われるのは、
ここ神山が、徳島で一番初めに、正式に 「瀬織津姫の魂」が祀られた場所だからです。
伊予の国から、瀬織津姫の魂は、まずここへ運ばれ、
祀られたのです。
それが、上一宮大粟神社に残る言い伝え。
この天の岩戸とされる御神体の対岸には、
今も、左に不動明王、右に、蛇神さんが祀られています。
そして、昔、元山の村人が蛇を討ち血の海になったと伝わる
「蛇淵」が今も残っているそうです。
姫の存在を少しでも残しておきたい人々が、後世に伝えようとした想いが
ここに存在したことがわかったことが、
私がここを訪れて一番感動したことでした。
私は、どこに祀られているかわからない 対岸に向かって、
静かに手を合わせました。
姫の魂の封印をとくという力は私にはありませんが、
こうして一つ一つ、その場所へ行き、手を合わせ、
そしてその存在をほんの少しでも誰かに知らせることが、
姫の魂に少しでも光をあてることに繋がるのではないかという気がしています。
姫の魂は、全ての源であり、
命を再生・復活させる力を持つと言われます。
今、世の中全てが、再生しなければいけない時代。
姫の光を、ほんの少しでもこの世の中に輝かせることができたら、
また、ここでその光を見た人が、一人でも明るい未来へと歩いていくことができたら、
こんなにうれしいことはありません。
そして、私自身が少しでもよい世の中になるための
一筋の光になれるように、
もっともっと修行をしといきたいと、改めて姫に誓いました。
この木々の向こうに、
不動明王と蛇神が祀られているそうです。
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