第43番札所 源光山 円手院 明石寺奥の院
2017年 05月 05日
いかがお過ごしですか?
今日は、以前にも一度ご紹介した、第43番札所 源光山 円手院 明石寺(げんこうざん えんじゅいん めいせきじ)です。
今回は、明石寺の奥の院にも行ってきました。
ご本尊は、千手観世音菩薩。
開基は、円手院正澄です。
ここには、以前もお話した、明石寺というお寺の名前の由来でもある伝説があります。
今回はその伝説の場所、奥の院「白王権現」にも行ってきました。
まずは、明石寺へお参り。
爽やかな5月の風と、美しい緑が心も体も癒してくれます。
明石寺は6世紀、欽明天皇の勅願により円手院正澄という行者が唐からの渡来仏である千手観世音菩薩を祀るためお寺を創建し、その後、天平六年 (七三四) 役行者小角から数えて五代目に当たる寿元行者が、紀州より熊野十二社権現を観請し十二坊を建てて修験道の中心道場となりました。
明石寺の山号「源光山の源光」は、源頼朝が池禅尼の菩提を弔うため阿弥陀如来を安置、経塚を築き堂宇の修繕をしたことで、山号を源光山に変えたと言います。
弘法大師が杖で水を出したと言われる場所です。
山門の手前を左に進んだ所にあります。
知らなかったらそのまま通り過ぎてしまうような所にあるので、ほとんどのお遍路さんはそのまま帰ってしまっているようです。
なかなか二回行くのは大変な場所なので、時間がある方はぜひ行ってみてください。
夏は暑くてお遍路をするのも大変。今の季節はお遍路をするのに一番いい季節ですね。
お遍路は88全てまわらないといけないような気がして、行くのを迷う方いるとよく聞きます。
四国八十八ヶ所は、絶対に全てを回らないといけないわけではないので、もっと気軽に一度行ってみたらどうかなと私は思います。
88回るためにあるのでなくて、お寺に行くのもきっとご縁。
土地やお寺とのご縁なのだと思います。
自分が心惹かれる所に行く。そこにきっと意味があるのだと思います。
通常奥の院は、奥や上にあることが多いのですが、ここは明石寺のある山の麓。
下に降りた所にあります。
女神が運ぼうとした石が置かれた奥の院。
ここだけ木々に覆われ、とても神聖な空気が流れていました。
1000年以上たっても、こうして受け継がれてきた大切な歴史。
今そんな歴史が少しづつ失われようとしています。
こうしていろんな所を訪れるたびに、私たちの代でそれを止めてしまってはいけないなと思います。
歴史の真実を伝えることができなくても、いつかみんながそのことを必要とする時まで、途絶えさせてはいけないと…。
そのために私ができることをこれからもしていきたい。そう思います。