人気ブログランキング | 話題のタグを見る

蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」

こんばんは。

今日は娘の、入学式でした。
東北では、今日も大きな地震が続き、入学式を今もまだできない子ども達が沢山います。

今日こうして、無事、平穏に、入学式ができたことに、
心から感謝したいと思います。

ちょうど、一ヶ月前、あの悪夢のような地震と津波が起こりました。
同じ時間、職場でも一斉に黙祷が行われました。
あの瞬間、多くの人々がどんなに恐ろしい思いをされたことか、想像しただけでも、怖くて、その気持ちを考えると、涙が溢れそうになりました。

一日も、早く、元の生活に戻ることができますように、
心から祈りたいと思います。
 (合掌)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
北条は、鹿島。
前回は、鹿島に鎮座する 要石と鹿島神社のお話でした。

今日は、その鹿島の目の前にある二つの岩のお話です。

鹿島神を氏神とする藤原氏は、中臣(なかとみ)鎌足が大化改新で蘇我氏を倒したことにより、699年に藤原の姓(かばね)を名乗ることになりました。
ちょうどその頃、大三島の大山祇神社は、瀬戸から宮浦へと、本宮を移動することになりました。
それまで、越智氏族が祖神として信仰していた、三島明神は姿を消し、大山積神へとその名前を変えられることになります。

その後、物部氏族は、どんどん衰退していきます。

そして、この鹿島でも、祭神を、藤原家の氏神である、鹿島の神へとその姿を変えられました。

やはり物部氏の中の、越智氏族も、その波にのまれようとしていました。
その後、世の中は、今と同じように、大きな地震や災害に数多く見舞われることになります。
この伊予の国も、災害によって、出湯がなくなり、本拠地であった越智郷も、山が崩れ、港が使えなくなり、沢山の家や寺が壊れました。 
災害の影響と、越智氏族を、後世に残し、またこの伊予の国を再生、繁栄させるために、
私は、本拠地を、この北条へと移したのではないかと現時点では、思っています。

もともと、北条も、物部氏の子孫が国造りを行っており、それまでも、数々の伝説があります。
当時、日本で生まれた、小千命の子孫、越智玉興は、越の国で生まれた越智玉澄へと後の国つくりを任せることにします。
その拠点を、北条に決め、その時、名前を「河野」に改めました。

これは、諸説ありますが、私の考えの一つに、この勢力衰退が関係しているのではないかと思っています。
「河野」性に改めようとしているころ、越智玉興の父、越智守興が高縄山に、高縄寺を造営したと伝わります。
このお寺については、また後日お話しますが、このお寺も、瀬織津姫の本地仏を祀ったもどだと思っています。

その後、河野となり、この山に、高縄城を築くのです。
三島明神祈願した直後に身ごもったことから、神に通じた息子とされ、「通」 という字を名前いれ、
河野 通清という名前がつけられました。
それが、河野 通信の父です。

河野氏族は、河野性に名前を改めてからも、変わらず、三島明神を祖神として、信仰し続けていたのです。
そして、勢力を取り戻してきた河野氏は、この鹿島に城を築き、海の拠点にするのです。
そして、もう一度祖神(龍神神)を復活させるために、鹿島の西沖合いにある岩、玉里・寒戸島(ぎょくり、かんどしま)に、竜神様を祀ったのです。

これは、私の見解です。
でも、もし、私が同じ立場でもそれを望む気がするのです。

もともと、鹿島には、龍神さまが祀られ、龍神様への雨乞いは盛んに行われており、鹿島山頂はその雨乞いの斎場であったという伝説も残っています。

龍神社【鹿島沖寒戸島】 の 祭神 高靇神(たかおかみ)闇靇神(くらおかみ)は、
瀬織津姫とニギハヤヒ。
大山祇神社の大山積神とともに、祀るられている、高靇神(たかおかみ)闇靇神(くらおかみ)と同じように。

國津比古命神社の鳥居から一直線上に浮かぶ鹿島、
そして、鹿島の鳥居の向こうに見える、高縄山。
やはり、これらは、全て繋がっているのです。
越智から、河野へと引き継がれた時代を物語るように。。。。。。


鹿の神、神の使いである、「鹿」がこの島にも多数生息しています。
古代からのさまざまな歴史が混合していることを物語っています。
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_23195665.jpg


鹿島の龍神社
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_23214798.jpg


鹿島の海岸
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_2323285.jpg


沖合いに浮かぶ小さな島。
この島の横に、玉理・寒戸島はあります。
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_23252769.jpg


玉理・寒戸島
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_23261032.jpg


そして、鹿島の山頂から望む、高縄山です。
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_23271322.jpg


もう一度、山頂から見る玉理・寒戸島です。
蘇る龍神信仰  「玉理・寒戸島」_e0165472_23292248.jpg
 

歴史は変えられても、この海は、今も変わることなくこうしてその姿を守り続けています。
数千年の時を刻む、鹿島、玉理・寒戸島は、無言で伝え続けているのかもしれません。

今日も、ありがとうございました。







神々の伝説を伝えるために、そして、
その中から自らの生き方を見つけるために、
ブログランキングに参加しています。

幸せの輪を一緒に広げませんか。幸せの入り口(バナー)をポチっとお願いします。


にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ
にほんブログ村


ブログで紹介した場所を、地図でご案内しています。。
お越しの際には是非ご参考にされてください。

愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2011-04-11 23:32 | 愛媛県松山市北条

数あるブログの中からお越しいただきましてありがとうございます。 不思議な数々の出会いから、今は、愛媛の神社めぐりをしながら、神社や女神様そして、神話の神々の伝説を調べています。


by 愛姫
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31