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ヤマモモに住む狸の伝説 「明堂さん」 (幸せのある所)

こんばんは。

今日で、大西町のお話はひとまず終了です。
今日、ご紹介する場所は、先日の弁天さんのところで、出てきましたお城のあった山すそにたつ
お寺のお話です。

今治から玉川町にぬける山の途中に、小さな看板がたっていました。
ふと、その看板に目が止まり、一度通り過ぎたものの、 気になり後戻り。

車を降りて、看板を見に行きました。

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どうも、ここは、後醍醐天皇の皇子ゆかりの場所のよう。
私がいつも訪れる場所は、古代の歴史にまつわる場所が多いのですが、 ここは、それより少しあと、
鎌倉時代。 姫とは関係ないかもしれませんが、 なんとなく 「聖観世音菩薩」 という言葉にひかれ、
とにかく行ってみることにしました。

山の中を少し歩くと、階段が見えてきました。
もっと、山の中かと思いましたが、思ったより、遠くありませんでした。

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入口には、日切地蔵と、不動明王が祀られていました。

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まず、不動明王にご挨拶をしようとした時、一人の女性が、話しかけてこられました。

その方は、こちらの亡くなられたご住職の、ご家族の方でした。
時々、お寺のお世話に来られているそうでした。 私たちが訪れたことに、とても喜んでくださって、それからいろいろなお話をしてくださいました。

案内板にも書かれてありましたが、ここは、後醍醐天皇の皇子、尊真親王がこの地で崩御され、
岡部思茂城主らが、親王の冥福を祈り、ここに廟堂を建てて、聖観正音菩薩さまを祀ったという伝説があります。

どうして、この地で崩御されたのか。。。

延元元年(1336年)11月、後醍醐天皇の皇子、尊真・満良・懐良の3親王は、南朝方の勢力拡大のため、大館左馬介氏明、篠塚伊賀守ら40余人を従えて、ここ大西町の大井浦に着きました。

伊予の国守河野通政はこれを迎えて、御座所大井寺に入ることになりました。

大井寺とは、先日紹介した弁天さんのすぐ近くにある、お寺です。

しかし、その時の約一か月後、延元元年12月19日夜、北朝方将兵の不意打ちにあい、供奉(ぐぶ)の将兵の多くは討死し、尊真親王も負傷してしまいました。

その後、満良親王は浮穴郡へ、懐良親王は筑紫へわたりました。
尊真親王は大井寺において四条少将の守護のもと、阿波、讃岐、両国の北朝方勢力を除こうとしたが弱体のため果たせず、延元3年(1338年)3月8日とうとう、この地でお亡くなりになりました。

そして、なきがらは藤山へ埋葬、みたまは大井八幡社へ合祀したといわれています。

大井八幡社は、国道沿いに鎮座する神社です。
以前、紹介していますのでよかったら、ご覧下さい。

そして、こちらのお寺には、もう一つ、もっと古い伝説があります。

それが、このお寺の境内にある、ヤマモモの木に由来する、伝説です。

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こには、根回り約7.5mの、大きなヤマモモの木があります。
このヤマモモは、根本が八本に分かれた大木で、この大木には、狸が住むという伝説が伝わります。

ここに住むと伝わるお狸さんは、松山市のお堀から移り住んできたと言います。
そのお狸さんんお名前は、 「八股の狸」 といいます。

 「八股の狸」 は、とても仲良しの、狸がいました。

それは、四国中央市三皇神社に住む、 「オサンサン」 という名前の狸でした。

 「八股の狸」 は、 今度は、仲良しの 「オサンサン」の所へ、引っ越して行ったそうです。
でも、時々は、ここへも帰ってきているそうですよ。

四国中央市の 「オサンサン」 には、兄弟がいて、
それぞれ、 新居浜市 一宮神社に住む、 「一番楠のお楠狸」 、「阿波のお楠狸」といい、
日露戦争に出て赤トンボで活躍したといわれているんですよ。

今まで、狸の伝説が残る神社にも行ってはいたのですが、詳しく調べたことがありませんでした。

なぜか、今回、とても気になり始め、いろいろ調べていたら、
愛媛には、狸の伝説が、とてもたくさんあることがわかってきました。

そして、この狸の伝説もまた、 神社や神様に繋がっているような気がしてきました。
というのも、三皇神社も、 一宮神社も、とても重要な神社だからです。
これらが、兄弟ということは、 兄弟が使える神様同士にも、きっと何か繋がりがあると思うからです。

これから先、いつか、この意味も解けるうような気がしています。

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そして、お寺よりさらに、山奥へと進むと、
巨石があります。
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お寺へと入る入口から、瀬戸内海を望むことができます。
昔の人も、こうしてこの山から、海を眺めていたのでしょうね。。。。

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幸せってどこにあると思いますか?

独ハンブルクの未来研究財団とブリティッシュ・アメリカン・タバコ社が実施した「幸福度」に関する欧州の世論調査で、興味深い結果がでたそうです。

欧州13カ国計1万5000人が対象のこのアンケート。

「私の人生は幸せだ」と答えた人の割合は、
福祉国家デンマークが96%で1位、
2位はギリシャ(80%)、
3位は同様に財政危機の渦中にあるイタリア(79%)だったそうです。

逆に欧州一の経済大国ドイツは61%と下から3番目でした。

国別で幸福度に差はありますが、どの国でも共通して
男性より女性、
都市住民より地方住民、
独身者より既婚者の方が幸福度が高かったそうです。

人の幸せは、 経済の発展と比例しない。
便利な、一見裕福に見える、都会での生活が幸せとは限らないということが、 このアンケートで見ることができます。

幸せは、外にいくら求めても見つからず、どんなに裕福な生活をしても見つからず 
どんなに高価なものを手に入れても見つからず、
本当の幸せは、とても身近な生活の中にあり、また、心の中にある。

そのことに気づかなかければ、 いつまでたっても、幸せは訪れることはない。



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愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2011-09-17 03:41 | 愛媛県今治市(旧大西町)

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