人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1

こんばんは。

先ほど佐渡で、震度5強の地震がありました。
地震を少しでも前もって予測しようと、沢山の人が研究をしていますが、なかなか予測することは難しいですすね。

人は自然にはかなわないということが身にしみてわかります。

ここ数日、太陽の周りに虹が出たり、太陽柱が東日本で多く見られていますが、今回の地震の前ぶれだったのでしょうか。それとも。。。。

東日本大震災の前も、何度も太陽の周りに虹を見ましたが、そういえばあれから虹をあまり見なくなりました。もしかしたら虹は気象性のものもありますが地震にも関係があるのかもしれませんね。


今日から、久しぶりに南予の紹介をしたいと思います。
最近、南予へ行く時間がなかなかとれなくなりました。先月、写真展の準備のため仕事をお休みしたので、雨の中、久しぶり南予へ行ってきました。

今回の場所は、「宇和町」

宇和町は、今まであまり気になっていなかったのですが、今年に急に気になり始めた場所の一つです。

ここには、愛媛の今見つかっている古墳の中でも、一番古い時代、「古墳時代初期」のものと思われる古墳がらうところです。

今古墳がとても気になっていて、少しづつ勉強をし始めているのですが、
愛媛の古墳時代初期の古墳が見つかっている場所は、

「宇和町」 「松山市」 「今治市大西町」 「今治市唐子山」 

その中でも今治市の唐子山は、古墳時代以前からお墓が造られていたところだとされています。

古墳時代初期といえば、卑弥呼の時代に近い時代です。

この時代に造られた古墳を、深く知ることでその時代の背景がもっとはっきりと見えてくるのではないかと思っています。

今日は古墳や遺跡の資料を置いているところへ用事を頼まれたので、少しお話を伺ってきました。

そこで、一つヒントとなることを教えていただきました。
でも、逆に今まで考えていたことと少し違うかもしれないとも思い始めました。

今日、お話する宇和町も、300年前後にある程度大きな氏族が住んでいたと考えられ、それらがその後どうなっていったか。

また、ここに八十八ヶ所がおかれているということは、それが姫の封印にも繋がってくる。

今日は、その八十八ヶ所のお寺のご紹介ですが、今回このお寺に行き、私の勝手な思い込みかもしれませんが、あることに気づきました。

そんなお話を交えながら、二日間に分けて、まずは宇和町の八十八ヶ所のお話をさせていただきたいと思います。

「四国八十八ヶ所 第43番札所 明石寺(めいせきじ)」 

この 「明石寺」は、現在は 「めいせきじ」と読みますが、本来は「あげいし」と呼ばれていました。 
その名前の由来には、一つの女神の伝説が残っています。

神仏習合の名残を残した明石寺は、明治維新まで神仏習合の寺院で、住職を別当職と呼んでいました。

明治維新後、お寺と神社は別々にされ、今もお寺に並ぶように神社があります。

明石寺は、6世紀、欽明天皇の勅願により円手院正澄という行者が唐からの渡来仏である千手観世音菩薩を祀るため創建したことが始まりとされています。

その後、天平六年 (七三四) 役行者小角から数えて五代目に当たる寿元行者が、紀州より熊野十二社権現を観請し十二坊を建てて修験道の中心道場となりました。

そして、弘仁13年(822)に弘法大師がこの地を訪れ、荒廃した伽藍を見た大師は、嵯峨天皇(在位809〜23)に奏上して勅命を受け、金紙金泥の『法華経』を納めて、諸堂を再興したといいます。

ここも、本来はお寺ではなく神を祀っていた場所。 
それが、後の熊野権現へと繋がり、神仏分離後、お寺の横に「熊野神社」が鎮座することになったのだと思います。

姫の封印と深く関わる 「役行者」 と 「空海」 

ここにも、それを物語るかのように、二人の伝説が残っています。

もしかしたら、ここは、東予地方よりも早く姫の封印が行われた場所かもしれません。

欽明天皇の時代が、仏教が伝来したといわれている時代。
もしかしたら、この時代から少しづつ始まっていたのかもしれません。

宇和町の隣、三瓶町から海を渡ると九州につきます。

九州からの影響を受けやすい場所。
三瓶町は以前少し紹介しましたが、あの観音岬から見える「大島」には、姫の龍伝説があります。

そして、このお寺のもう一つの伝説の中にも、まるで姫のことを言わんとするような伝説があるのです。

「その昔、若くて美しい女神が願をかけて、深夜、軽々と両腕に大石を山に運んでいました。
 すると、いつの間にか夜が明けてしまいました。
 女神は、昇る太陽に驚き、その石を置いて消え去っていまったといいます。

 その女神は、千手観音とも、龍女とも言われています。
 
 そして、そのの石を置いた場所が、現在のお寺の山門から左に山を登っていったところにあるといいます。
 そこにある大きな石を「白王権現」 と崇め、祠を奉ったといいます。」

今回雨が強かったため、その山へは登ることはできませんでしたが、その山の下にとても大事なものを見つけました。 

それが、空海の本当にしようとしていたことかもしれないと、私はその場所に立った時、脳裏に突然浮かんできました。

「千手観音」 も 「龍女」 も、姫の姿です。

そして、何より、夜(月)の女神である姫は、変えられてしまった 「太陽」が昇る姿を見て消え去ったということが、 古事記においての、姫の姿と重なるのです。

その様子は、御詠歌の中に歌われていて、その「軽くあげ石」 がこのお寺の名前の由来だといいます。

昔の人々は姫のことを後世に伝えようと、こうした歌や、昔話、その土地の伝説として残していたのだと思います。

ここに住む人たちも、きっと、忘れないようにと歌にして伝えていたのでしょう。

「太陽」 が昇り、 消えてしまった 「月の女神」 

でも今もこの地で、熊野権現として、また千手観音として、この地域の人々を守ってくれているのだと思います。

今日はまず、お寺の入り口に鎮座される、明石寺の鎮守 「熊野神社」の写真を紹介します。


お寺に向かう途中に鳥居があります。
白王権現は、この鳥居をあがっていったところにあるようです。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2363331.jpg


ここから、お寺へ入ります。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2373649.jpg


仁王門。神社は、この仁王門をくぐらずそのまま左へと進みます。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2382858.jpg


熊野神社
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2384719.jpg


大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_239212.jpg


大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2391664.jpg


次々お参りにくる人はいましたが、ここへ参拝される人は誰一人いませんでした。
お寺に比べてとても寂しい境内ですが、それでも私たちには大切な場所です。

大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2311508.jpg


大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_23123630.jpg


拝殿の左を奥に進むと、小さな社がありました。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_23125889.jpg


大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_23133527.jpg


振り返ると本殿が、そこにはもう一つの鳥居が。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_23143386.jpg


荒れてしまった境内社。きっとここには、小さな部落に祀られていた神々が集められていたのですね。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_2315020.jpg


そして、境内にあった古い木の下に、まるでお地蔵さんのように石が積み重ねられていました。
まるで、母のような女神さまに見えました。
大石を運んだ女神 「四国八十八ヶ所 明石寺内 熊野神社」 NO1_e0165472_23155192.jpg


もし明石寺へ行く時には、ぜひ、熊野神社へも参拝してみてください。
人々がここを訪れるようになれば、もっとこの場所は光輝くような気がします。。。。。

明日は、お寺と、空海がしようとしたこと。 のお話です。

いつも、長文をお読みくださいまして本当にありがとうございます。

寒さも今日が峠。

今治では、早咲きの桜が少しつづ開き始めたそうです。

暖かい春も、もうすぐそこですね。 もうすぐ姫の季節がやってきます。




隠された歴史、消された神々のことを、一人でも多くの人に知っていただくために
もし、よかったら、(バナー)をポチっとお願いします^^

一緒に、瀬織津姫を復活させましょう♪ 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ
にほんブログ村


ブログで紹介した場所を、地図でご案内しています。。
お越しの際には是非ご参考にされてください。

愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2012-02-09 00:02 | 愛媛県西予市宇和町

数あるブログの中からお越しいただきましてありがとうございます。 不思議な数々の出会いから、今は、愛媛の神社めぐりをしながら、神社や女神様そして、神話の神々の伝説を調べています。


by 愛姫
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31