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弥邑の神の創祀 「伊豫神社 」

こんばんは。

今日の神社は、「伊豫神社」です。

今回で伊豫神社へきたのは、3回目です。

一度目も二度目も、ここに姫が祀られていると信じていましたが、今回ここにきてその気持ちはさらに強くなりました。
 
伊豫神社という名前の神社は、近くにここを含め二つあります。

そしてその両方には、「愛比売」が祀られています。

「愛比売」とは、伊予の国の女神の名前ですが、一説には、これが卑弥呼の後を継いだ 「イヨ」だといいます。

愛比売が降臨したと伝わる 「谷上山」は、この伊豫神社からすぐの山です。

この山の麓には、古代の遺跡があり、今回はその場所へも行ってきました。

ここに、「イヨ」 が女王となった城があったのでしょうか。

ここ伊予市上野に祀られる「伊豫神社」は、戦火で全て焼き尽くされ、そのほとんどがなくなってしまったといわれます。

宮司さんに、電話をして少しお話を伺ったのですが、宮司さんさえ、本当のことは何もわからないそうです。

しかし、神社庁には、この伊豫神社の由緒が書かれてあります。

その内容です。

往昔、神戸郷御谷山に、大山積神によって天御中主神を祀る古社があり、後に国造が此処を初めとして山の麓の朝日の面に天照大神を、夕日の面に月夜見大神を奉斎し、是を弥邑の神(伊予村神)の創祀と伝えられている。

ここに書かれた 「神戸郷」 という地名は、ここだけではなく多くの場所に見られます。

伊予の国の中にも、野間郡神戸郷、新居郡神戸郷、久米部神戸郷、そしてここ上野宮神戸郷です。

野間郡には、野間神社があり、新居郡とは西条のことで加茂一族の本拠地とされるところが後に半分にわかれ神戸郷となります。

そして久米部神戸郷とは、伊予比売命が紀元2600年前に祀られていたとされる場所です。

これを見ると、神戸郷とは、ただの地名ではないような気がします。

これも姫に関係する場所だったのではないでしょうか。

そして、この次のところです。

「御谷山に、大山積神によって天御中主神を祀る古社があり」

御谷山とは、現在の谷上山のことではないかと宮司さんは言っていました。

ということは、愛比売が祀られていた場所、愛比売が降臨した場所です。

ここに、「大山積神」によって 祀られたという意味不明な文章。

神が神を祀る? と普通で考えると全く理解ができない文章かもしれません。

でも、これが、姫を封印した証です。

「大山積神」 とは、姫を封印するために祀った神です。

ということは、姫が 「天御中主神」を祀っていたことになります。

更に、この奥には、もう一人の姫の姿があります。

それが 「イヨ」なのではないでしょうか。

大山祇神社が現在の宮浦へと遷座された時、大山積神以外に祀った神がいると書かれています。

◆その中に記された姫の名前が 「大市姫」 そしてこの 「大市姫」のまたの名を 「南海龍女」とよび、この神社を祓殿とよぶと書かれているのです。

そして、丹後 「籠神社」 の 「日本最古の系図」 の中には、

◆彦火明命(ひこほあかりのみこと)から9代目の孫のところに、書かれた
「日女命(ひめのみこと)」は、脇に、「またの名を倭迹迹日百襲姫命」、「またの名を神大市姫命」
と書かれています。

これを合わせてみると、

「大市姫」とは = 「日女命」 = 「倭迹迹日百襲姫命」= 「南海龍女」 ということになります。

とすると、こうなります。

「日女命」 とは、一見 「太陽の女神」を想像しますが、 「南海龍女」 であるとされるところから、

「日の神の女」 ということになります。

それは、太陽の神、本来のアマテラスである 「天照国照彦天火明櫛玉饒速日命」の女。

そしてそれは、人間と神の結婚(巫女)の姿の、「大市姫」 「倭迹迹日百襲姫命」。

さらに、太陽の神と結婚をした巫女は、太陽の神の女 「月の女神」となるということになります。

「月の女神」とは 「瀬織津姫」のこと、そしてそれは、 「龍女」 です。

「大市姫」 「倭迹迹日百襲姫命」は、人間でありながら「巫女」となり、「瀬織津姫」と繋がり一つになったのではないでしょうか。

そう考えると、これら全ての名前が 全て 「瀬織津姫」に繋がってくるのです。

そして、「イヨ」 もまた、瀬織津姫と繋がるための 「巫女」 になった少女。

その「イヨ」がこの 「谷上山」に降臨し、 ここに古代より祀られる 

「天御中主神」=「瀬織津姫」の巫女になったのではないでしょうか。

そしてこの 「イヨ」 は 伊予皇子の娘、 卑弥呼は伊予皇子の姉だったのではないでしょうか。

二人の「姫」 を生んだ 「伊予の国」 は、こうして後の世に、「愛比売」と呼ばれる女神の国となったのではないでしょうか。

「瀬織津姫」という最高の女神を祀り、その女神と一つになろうとした 「二人の姫」 

それが、この橘の国と呼ばれた 「伊予の国」の姿なのではないかと、私は思います。

でも。まだまだ卑弥呼の姿は、見え始めたばかり。
その場所がどこだったのかは、まだはっきりとわかりません。

そして、もう一つの謎、「狗奴国」

この謎も、まだまだこれからです。

ただ、卑弥呼と愛比売と瀬織津姫が繋がっていると私は思っています。

あ!もう一つ忘れるところでした。

「後に国造が此処を初めとして山の麓の朝日の面に天照大神を、夕日の面に月夜見大神を奉斎し、是を弥邑の神(伊予村神)の創祀と伝えられている。」

山の麓の朝日の面に饒速日命を、そして夕日の面に瀬織津姫を祀っていた場所は、




この谷上山の西と東にあり、その西側には現在「稲荷」があります。

そして東側には、伊曽能神社があります。

伊曽能神社には、現在アマテラスが祀られており、伊豫神社の宮司さんも、ここのことではないかとおっしゃっていました。
(というのも、伊豫神社の宮司さんは、この伊曽能神社の宮司さんでもあります。)

そして、ここ伊豫神社には、伊豫稲荷神社と同じように、「月夜見」の石? が置かれてあります。

これは、伊豫神社の末社 「祇園神社」に置かれてあったものだそうなのですが、これも本来姫が祀られていた場所にあったものではないか、そんな気がします。

*伊豫神社
*伊予市上野2485
*月夜見命(つくよみのみこと)

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伊豫神社拝殿
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八大竜王社 (正一位時雨神社)
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愛比売を祀る 「弥光井神社 」またの名前を 「真名井神社」

ここには湧水があり、「田の神」として祀られていたといいます。

「愛比売」は 「田の神」 としても祀られていたことは、瀬織津姫が 「豊受大神」になったことに繋がりますね。

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そして、境内に祭られた 「磐境」です。

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明日は、邪馬台国、「イヨ」に繋がる、今岡御所跡です。





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愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2012-02-17 00:04 | 愛媛県伊予市

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