大三島探訪 「大三島の磐長姫 阿奈波神社」
2012年 03月 29日
今日は、以前も一度ご紹介しましたが、再度大山祇神社 摂社 「阿奈波神社」をご紹介します。
阿奈波神社は、大山祇神社のすぐ近く宮浦港横の、御串山の麓にあります。
御祭神は 「磐長姫」
大山積神の娘、木花咲耶姫と姉の磐長姫。高千穂峰に降臨した、瓊瓊杵尊は、木花咲耶姫と結婚をしたいと申し出、大山積神はとても喜ぶのですが、なぜか磐長姫も一緒にもらってほしいといいます。
しかし、瓊瓊杵尊は、醜い磐長姫は追い返してしまい、木花咲耶姫だけを妻に迎えました。
そして、木花咲耶姫は火の中で子供を生むことになります。
このお話を初めて聞いた時、やはり見た目重視なの? と単純に思いました。
でも、実はこのお話の奥にはもっと深い意味があったことに後になって気づいたのです。
大山積神の娘、 木花咲耶姫と磐長姫は、瀬織津姫の魂を二つに分けたもの。
木花咲耶姫は、瀬織津姫の姿、そして磐長姫は瀬織津姫の永遠の命。
瀬織津姫は永遠の命を持つ、再生復活の女神。
その魂と、外側つまり姿とを別々にわけた意味があったのです。
大山積神は、可愛い娘をどうして一人の男性のところへ一緒に嫁がせようとしたのか。それがどうしても納得がいきませんでした。
でも、二人の娘が、本当は一つだったとしたらそれはあたりまえのこと。
身体と魂、両方があって初めて一つなのだから。
もちろん、これはつくられたお話。 ではどうして、わざわざ別々にしなければならなかったのかというと、
それは、永遠の命をもつ瀬織津姫の魂を受け継ぐわけにはいけなかったからなのです。
ここで瀬織津姫の魂を消し去った。でも、本来の神の存在を全て最初からないものとはできなかったことが姫の偉大さを物語っているともいえます。
また大山積神とは、瀬織津姫を封印するためにおかれた神だということが、この物語からも読み取れるのではないでしょうか。
昨日お話した、陰陽五行説の考え方では、
「相生」と「相剋」と言って、それぞれの要素同士がお互いに影響を与え合うという考え方があります。
相手の要素を補い、強める影響を与えるものを「相生」
相手の要素を抑え、弱める影響を与えるものを「相剋」といいます。
そして 「水」にかつことができるものは、木、火、土、金、水の中で、
「土」 とされます。
大山積神とは、「山の神」 それは 土が大きな塊となった山。
水をせき止めその勢いを弱め、封じ込めるためには、「山の神」でなければいけなかったのです。
だから、瀬織津姫を封印するために祀られた神は 「山の神 大山積神」だったのです。
多くの人が疑問に思っていること。
「どうして瀬戸内海の真ん中の島に祀られる神が 山の神で、しかも日本の総氏神なのか?」
その答えはここにあったのです。
瀬戸内海という立地がら、後に多くの海賊が信仰す神となり、多くの武将が信仰する神となり、
「海の神とも、戦いの神とも」 言われるようになりましたが、本来の大山積神が誕生した時のその意味は
「山の神」
それが、ここ大三島へ大山積神を祀った理由だと私は思います。
しかし古事記の中では、大山積神は瀬織津姫の代わりでもありました。
だから、その大山積神の裏に隠された真の魂を受け継がせないように、二つの姫を誕生させ、姿と魂を別々にしたのではないでしょうか。
だから、磐長姫とは、瀬織津姫の魂を受け継ぐ姫だったのです。
そしてここ大山祇神社では、今もその魂を持つ磐長姫を境内の中には祀ることができないのです。
ここ大山祇神社には、磐長姫のもう一つの物語があります。
瓊瓊杵尊の子供を身籠ったのは、木花咲耶姫だけではありませんでした。
大山祇神社に伝わる伝説では、木花咲耶姫よりも先に磐長姫が瓊瓊杵尊の子供を身籠ります。
それなのに、瓊瓊杵尊は木花咲耶姫と結婚をしてしまうのです。
磐長姫は無念を感じて身を引き、宮の外へ産殿の建てて移り住んだといいます。
この産小屋が、ここ大山祇神社の摂社 「阿奈波神社」です。
ここは古来より、「阿奈波さん」とよばれ親しまれ、
長命延寿の神として、また子宝に恵まれない人や花柳病にも霊験があるとされ、
多くの人に信仰されてきたといいます。
阿奈波神社が鎮座する山を、「御串山(みくしやま)」といいます。
「串」 とは 「櫛」 のこと。
櫛とは、魂を閉じ込めるもの。 古代の人々にとって櫛とは、
魂を込めて別れる相手に渡したと言われるように、その御魂を封じ込めるもの。
磐長姫が鎮座するこの山が 「御串(櫛)山」 と呼ばれることも、その魂が封印されているからなのでしょう。

御串山の海岸を通り、一番端まで行きます。

途中、大山祇神社の方を向いた鶴姫がいます。

神社が見えてきました。

ここが、阿奈波神社です。


拝殿


まるで龍宮城のようです。

多くの人がここへ奉納していくそうです。

磐長姫は一の鳥居の中にも入らず、ここで1300年の間ずっと人々も見守ってきた。
なんだか、とても寂しいですね。
本当は、二つで一つの命。
磐長姫はその美しい姿を奪われ、木花咲耶姫は本当の魂を奪われて別々に分けれてしまった。
いつかその二つが一つになる日がきますように。
明日は、今回の大三島探訪最後。 大山祇神社の御神体 「鷲ヶ頭山」へ登ります。

人はどうして怒るのでしょう。
それは自分の思いどうりにならならいから。
人はどうして悲しむのでしょう。
それは自分の好きなものが自分から離れてしまうから。
人はどうして喜ぶのでしょう。
それは自分の思い通りのことがおこったから。
怒りも悲しみも喜びも、そして憎しみも、全て自分の心が中心になってできる感情。
この不思議な感情があるから人間で、感情があるから生きているともいえる。
でも、この自分の心がつくる感情が元となって、時にしてはいけないことをしてしまう。
それは人がもつさまざまな欲望を満たすために。
この世に生をうけてから、命が消えてしまうその日まで、人はそのさまざまな感情とともに生きていると言ってもいいかもしれません。
感情がなければ何も生まれないし、生きる気力も失ってしまう。
だから、怒ってもいい、泣いてもいい、笑ってもいい。
でも、ほんの少しだけ、その感情を自分中心ではなく、
誰かの気持ちになって考えることができると世界は変わるかもしれない。
「感情」 は心がつくりだすもの。
人間にとって必要なものであり、一番難しいものなのかもしれません。
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