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蒜山高天原伝説 茅部神社 

こんばんは。

今日は、県外の神社のお話です。

ゴールデンウィークに、岡山県の蒜山に行ってきました。
この日は、子供たちがメインだったため、
神社を巡るというわけにはいかなかったのですが、
蒜山に行くなら、一か所だけどうしても行ってみたいところがあったので、
子供たちの了解を得、なんとか行くことができました。

広い草原が広がる、蒜山高原。
ゴールデンウィークも、多くの観光客でにぎわっていました。
しかし、蒜山高原の牧場やレジャー施設とは反対側へ行くと、
車の数もぐっと少なくなり、その雰囲気はまったく違います。

神社の近くにハーブ園がありますが、
それでも、神社の方へと入ると、そこは別世界でした。

神社へと続く桜並木の入口には、
日本一大きいと言われる石の鳥居があります。
そこから続く桜並木を通り、神社へと入っていきました。

ここは、各地に残る高天原伝説の一つ、

茅部神社です。

高天原(たかあまはら)とは、古事記の中に記される、
天津神(あまつかみ)が住むとされる場所です。

伊弉諾が黄泉の国から逃げ帰った後、禊をして多くの神々が誕生しますが、
その最後に、伊邪那岐命の左目から
天照皇大神が誕生し、そしてその右目から月読が誕生し、その鼻からスサノオ命が
誕生します。

そして、天照皇大神は、高天原を治めるように命じられるのです。

その天照皇大神が治めるとされる場所が、
「高天原」 です。

少し余談になりますが、この誕生された順番が、その力の意味を物語っているます。

神道では、左が始まりまた上であり、右が終わりであり下である。

太陽の神は始まりの神で、月読は終わりの神というわけです。

また物事には全て陰と陽があり、陰陽の考えかたから、
太陽は陽で、月は陰とされています。
そして、物事は全て、男と女、すなわち、陽と陰で成り立っているため、
天照皇大神が女となると、月読は男とならなけばならないため、
本来ならば、月は女神の住む場所にも関わらず、
古事記では、男とされてしまっているのです。

でも、よ~く考えると、もうこの時点で、
とても矛盾していることがよくわかります。

陽=男 ではあれば 太陽=陽=男でなければなりません。

にも関わらず、 太陽=陽=女 となっているのです。

そして、 月=陰=男 というわけです。

この部分だけ、陽を女とし、陰を男としたのは、
以前もお話したように、天照皇大神が女でなければいけない理由が、
神と人間が一つになることにあります。

日本書記では、月読についての書かれ方がさまざまで、
古事記とはまた違うものになっていますが、このお話は、またの機会にお話したいと思います。

話は、高天原のに戻りますが、
各地に高天原の伝説が残りますが、その代表的な場所と言えば、
やはり、宮崎県の宮崎県高千穂町です。

その他、奈良県御所市、熊本県山都町、そして、
徳島県の神山や剣山一体も高天原と呼ばれる一つです。

そして、今日ご紹介する岡山県、蒜山。
ここにも、天の岩戸と呼ばれる岩があり、
ここに鎮座する神社、茅部神社の側には、真名井の滝と呼ばれる滝もあります。

各地に、高天原に繋がる地名が残されていることから、
それぞれの地で、本当はここが高天原だったのではないかと言われているのです。

しかし、本来高天原と呼ばれるようになった理由は、
それぞれの地で、少しその意味あいが違うように思います。

その多くは、ここに祀られていた神こそが、
本来の天津神であったからではないかと思います。
そしてその場所は、その地方の人々にとっても、特に重要な姫を祀る場所だった場所。

ここ、蒜山もその一つだと思います。

しかし、宮崎と徳島だけは、ほんの少し意味が違います。

本来の神が祀られていた場所には変わりないのですが、
宮崎は、ある一族が天降った最初の場所であり、
徳島は、新しい世の中の始まりが、そこにあったからです。

蒜山は、岡山県と鳥取県との境目に位置し、
まだその詳細ははっきりとしていませんが、
この蒜山から鳥取県へと向かう道が、因幡街道と呼ばれることが、
一つの古代のルートを表しているような気がしています。

今回は、天の岩戸と呼ばれる岩、そして真名井の滝までは行くことができませんでしたが、
その入口でもある、この茅部神社は、
想像以上に、神秘的な姫を想像させる神社でした。

境内に入る鳥居の前に立ったとたん、
子供たちまでが、歓声を上げるほど、この日は神々しい雰囲気が漂い、
私も思わず息をのむほどの光景でした。

この神社の御神体の一つとも言える滝が、
真名井の滝と呼ばれることが、姫のいたことを伝えています。

*茅部神社
*岡山県真庭市蒜山西
*祭神 天照大神 御年神 他二十一柱
*境内社 
  ・足王神社 
  祭神 足名槌命 手名槌命 天兒屋根命 倉稲魂命
  ・荒魂神社
  祭神 素盞鳴命
 
日本一大きい石の鳥居
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桜並木の参道
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拝殿
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本殿
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この道を登ると天の岩戸へ。
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そして反対側にも、山へと入る道があり
そこには、鳥居が建てられてありました。
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この鳥居の向こうには何かあるのでしょう。
案内板も何もなかったので、わかりませんでした。
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そしてこの鳥居のすぐ側にある
境内社 荒魂神社。
この小さな社が一番、気になる場所でした。
ここに祀られる祭神は、スサノオ命。

でもなぜか、ここに姫がいるような気がしました。
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大草原が広がる蒜山。
ここにもまだまだ知られていない歴史が沢山眠っていることでしょう。
いつかここに祀られて姫が、どうしていなくなってしまったのか。
その真実の姿を見ることができますように。

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by ldc_nikki | 2012-06-14 23:59 | 県外編

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