子守の神としての素戔嗚命 「津島神社」
2012年 09月 01日
今夜は、3~5年に一度しかこない ブルームーンの日ですね。
ここ今治は曇っていて見えないかと思っていましたが、
ちょうど、満月になる23時ころ、空を見あげてみると、綺麗な満月が輝いていました。
みなさんの所ではご覧になられましたでしょうか?
まずは、今夜23時。
ちょうど満月のなる瞬間にとった月の姿をご覧ください。
月を観ることができなかった皆様のところにも、
この光が届きますように。。。。
今日は前回の香川県の神社、河上神社の続きです。
瀬織津姫を祀る河上神社の先には、黄泉の国への洞窟がありました。
そして、今日ご紹介する神社は、
更に、海へと向かいます。
黄泉の国への入口とされてしまった姫を祀る山への
海の玄関口。
そこには、現在姫の名前はありませんが、
姫の面影を残す神社が今も鎮座され多くの人々に篤く信仰されています。
その神社が
「津島神社」 です。
河上神社からまっすぐ海へ向かうと、津島神社への入口があります。
年に2日間、8月4日、5日の夏のお祭りの時しかわたることができない、
小さな岩の島。
祭神は、「スサノオ命」
通常スサノオ命は、病気を治す神さま、また厄除けの神さまとして
祀られることが多いのですが、
ここは全国でもとても珍しい、
「子守の神さま」として鎮座する 津島神社です。
文禄年間の6月から8月にかけて、
この浦に女のうたう声が聞こえ、その声を村の人は怪しみたずねてみました。
何も見当たりませんでしたが、
巫女に託して
「我は海中に住む神。名は津嶋神という。今よりこの島に祭るべし。祠など造る必要は無い。何よりまず、木を植えるべし。それが我神体なり。さすれば、村の子供、牛馬を病から守るなり。」
というご神託がありました。
里の人たちは早速、鳥居をたてて島に祭り、以降旧暦の6月24、25日の両日に祭りごとを営みました。
これが、現在の夏季大祭の始まりとされているといいます。
津嶋神社は別名
「牛頭天王(ごずてんのう)」とも呼ばれています。
このことから、スサノオ命と牛頭天王が同一とされていることから
ここにスサノオ命を祀ることになったのだと思います。
しかし、
こうしてスサノオに名前を変えられてしまった津島神社は、
その多くが、病気や厄除けの神さまとされています。
にもかかわらず、ここ香川県三豊町に鎮座する 津島神社は、姫の御神徳の一つでもあります
「子守神」を御神徳とし、今もその信仰を守り続けています。
そしてその場所は、
あの黄泉の国への入り口とされた洞窟への出発地点に。
香川県三豊町は、
弥生時代、ここ伊予の国小千国や、吉備国(岡山県)、そして兵庫県と連携される国の一つでした。
姫を祀る重要な地だったこの場所が
今では、冥界の女神としての場所となり、牛頭天皇にその名前を変えられてしまった。
スサノオ命の姿が、ここに来たことで少しづつはっきりと見えてきました。
スサノオ命の裏にいつも姫の姿が見え隠れしていたその意味がやっと見えてきた気がします。
その意味を、ここ三豊の津島神社が伝えてくれました。
子守神社としての津島神社が。。。。。
そして津島神社の神紋は、木瓜紋。
空海由来のお寺が、今でも行っている不思議な厄除け神事、
「きゅうり封じ」
きゅうりに禍となるものを封じ込めるこの神事と、姫の封印が繋がってきました。
「きゅうり=祇園=津島神社の神紋=スサノオ=牛頭天皇」
きゅうりとは、牛頭天皇そのものをあらわしていたのではないでしょうか。
そして、その中に禍とされた 姫の魂を封じ込める。
それが、このきゅうり紋に隠された意味。
*津嶋神社
*祭神:スサノオ命
*香川県三豊市三野町大見甲6816-2
まずは、陸側におかれてある 津嶋神社。
そしてここから津嶋へ渡ります。
この橋を渡ると向こうに見えるのが
津嶋神社です。
海の上の子守神、津嶋神社
そしてここ津嶋神社へ行くために、ここにある駅は
念に一度だけ夏の大祭の日に電車が止まります。
今から三年前。
まだ、この神社の存在も知らなかった頃。
岡山行きの特急列車に乗って、この駅を通り過ぎました。
それまでうとうと寝てしまっていたのに、
パッと目が覚め、なんとなく窓の外を見ると、海の上に浮かぶ神社が目に飛び込んできました。
ここはどこなんだろう?と電車の中から
何か目印になるものはないかと探すと、「三豊」の文字が見えました。
携帯で三豊の地図を探し、海の上に浮かぶ神社を探しました。
そして見つけたのが、ここ津嶋神社でした。
あの日から約3年。
島に渡ることはできませんでしたが、やっとくることができました。
まるで誰かにおこされるように、一瞬で通り過ぎてしまうこの神社の目に前で目が覚めたのは
もしかしたら、偶然ではなかったかもしれないと最後にこの光景を見た時思いました。
帰る直前、
津嶋神社の上から、何本もの光が雲の隙間から降りてきました。
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