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大山祇神社大宮司 大祝家の宮 (やっと見つけた)

こんばんは。

まずは、昨日の続き、今治市の歴史をご紹介します。

前回は、 今治市祇園町に鎮座する、三嶋神社のお話でした。
今日は、その三嶋神社に関連する場所のお話です。

三嶋神社の総本家は、 大三島の大山祇神社ですね。

そして、大山祇神社の宮司として、三嶋神社をずっと守ってきた一族は、 伊予の豪族、越智家です。
大山祇神社を宮浦へと遍座してから、伊予の越智家は、大きく二つの役割に分かれます。
一つは、国造り、そして戦いにでる一族と、
もう一つは、 神社の神職を務める一族に。

国造りを行ってきた越智一族は、後に河野家と名前を改め、水軍として後世を送ります。
そして、もう一方は、 大祝家として、今も、大山祇神社の神職を務めていらしゃいます。

今日のゆかりの地は、
この大山祇神社の神職、大祝家 ゆかりの地です。

大祝家には、有名な伝説 「鶴姫伝説」 があります。
鶴姫は、大祝安用(おおほうり やすもち)の娘。兄に大祝安舎と大祝安房という人物がいたといいます。

大祝家は、代々神職を務めるものは、戦いにでることはありませんでした。
ですから、戦が起きた場合は一族の者を陣代として派遣していました。

1543年(天文12年)6月、大内義隆は、陶隆房の水軍を河野氏の勢力域に派遣します。
そして、瀬戸内海の覇権の確立を目論んでいました。
それに、河野氏は、全力で戦いに臨みます。
しかし、鶴姫の右腕で恋人とも言われる越智安成、兄とも討死してしまいました。

そこで、鶴姫は、残った兵士を集め、戦いに向かいます。
不意を突かれた、大内軍は、鶴姫によって倒され、鶴姫は勝利を収めたといいます。

しかし、戦いで失った、兄や恋人を想い、海に身を投げ亡き人となってしまったと伝わります。

大山祇神社には、日本でたった一つと言われる、女性ものの鎧が飾られていますが、この鎧は、この鶴姫のものという、伝説が残っています。

実は、以前も少しお話をしましたが、もう6年ほど前になりますが、不思議なご縁で、
私は、この鶴姫伝説の舞台に出ることにでることになり、鶴姫とともに、戦う兵士の役でした。
そして、まだ当時1年生だった、私の娘は、鶴姫の子供時代を演じることになったのです。

今、思えば、この時、もうすでに、大山祇神社、そして、越智家とのご縁があったのかもしれません。

そして、今回ご紹介する場所は、その鶴姫亡き後、天正年代から延宝三年の間、99年間、
大祝家が、住んでいたとされる、屋敷跡、そして、残されたお墓です。
(天正年代とは、安土桃山時代、 延宝3年は、江戸時代初期の頃)

前回、祇園町の三嶋神社で、宮司さんにお話を聞いた時に、大祝家が住んでいたとされる屋敷跡が近くにあるから、ぜひ、行ってみてください。と言われ、神社を後にして、教えていただいた場所へと行ってみました。

神社からすぐ近くで、住宅街の一角に、大祝家のお屋敷があったとされる場所はありました。
背の高い木が目印だと教えていただいたので、近くまで行くとすぐわかりました。

今は、空き地のようになっているその一角に、まるで神社の杜のように、その周辺だけ木が茂り、
その中に、ひっそりと、石碑が見えました。
大山祇神社大宮司 大祝家の宮 (やっと見つけた)_e0165472_2262659.jpg


石碑には、「三島大祝宮」 と書かれてありました。
大山祇神社大宮司 大祝家の宮 (やっと見つけた)_e0165472_228886.jpg


大祝家の屋敷は、元は、今治市別名というところにあったとされるのですが、
別名より、ここ鳥生に移住してきて、祭祀の行事があるときは、船で大三島にわたり祭祀を司っていたと伝わります。

当時は、大三島に住んでいたわけではなかったようです。

ここには、現在、屋敷は全く残されていませんが、 なぜか、お墓がすこしだけ今も残されているのです。

小さな祠が。
大山祇神社大宮司 大祝家の宮 (やっと見つけた)_e0165472_3512517.jpg


残されたお墓
大山祇神社大宮司 大祝家の宮 (やっと見つけた)_e0165472_3555440.jpg


まるで、そこは、神の杜。 
大祝家は、約100年間、この場所に建てられた大きなお屋敷で暮らしいていたのですね。

しかし、今では、そんなことも、多くの人の記憶の中から消されようとしています。
自分たちには、関係ないことのように。。。。。

過去を想うことを忘れ、未来だけを見つめてきた人間は今、未来でさえ見ることもできなくなってきました。
それは、今だけを見つめ、今、この瞬間がよければ、今この瞬間の満足だけを得ようとしているからです。

過去は悔やむためにあるのではなく、過去は非難するためにあるのではなく、
過去、現在、未来、すべてが繋がっていて、今、私たちが生きているこの命は、過去の人々の想いを受け継ぎ、未来の命へとつなぐためにあるのだと。

そのことに気づくことができれば、今、私たちが、どう生きればいいかも見えてくるのではないかと思います。
今が、どんなに厳しいとしても。。。。。。

大山祇神社大宮司 大祝家の宮 (やっと見つけた)_e0165472_4214351.jpg


今日、祖母が嫁いでいった、お寺、私の祖父が住職をしていたお寺に眠る、祖父のところへ行ってきました。
お墓参りをした後、もともとお寺があった場所へと、行ってみることにしました。

祖父と祖母のお寺は、祖父が、戦士した後、後継ぎがいなかったため、祖母はお寺を手放し一時、無住職時代が続きました。
そのせいで、お寺は荒廃してしまいました。
その後、都市計画により、移転をよぎなくくされるに及び、再建の気運がもり上が、現在の地へと移転し、四十九年諸堂を新築し、寺観を一新して、現在に至っています。

でも、祖母が住んでいたお寺とはずいぶん変わってしまいました。
お寺の中には、住吉神社や、稲荷神社などのお宮もあったと聞いていたので、その神社が今、どうなっているのか、ずっときになっていました。

私は、それを確かめるため、元あった場所へと行ってみることにしたのです。
はっきりとした場所はわからないのですが、だいたいこのあたりだと思うところに行ってみると、そこに、小さな住吉神社が、あったのです。
神社の境内に入ってみると、そこに、昭和30年改築と書かれた石碑がありました。

もしかして、この住吉神社は、お寺の中にあったものかもしれないと思い、近くの商店街の人に聞いてみることにしました。
商店街は、そのほとんどが、シャッターを閉め、人の気配がありません。
もう、あきらめて帰ろうと思った時、カメラ屋さんの看板を掲げた一軒のお店の中に、私と同じくらいの年齢の男性が、二人、話をしていました。

若い人たちだから、聞いてもわからないだろうと思い、そのまま帰ろうとしたのですが、
やっぱり、聞くだけ聞いてみようと、思い切って声をかけてみました。

すると、その人たちは、三津の歴史を勉強し、古いものを残していこうと、活動をしている人たちだったのです。 しかし、お寺の中にあった住吉神社のことは、全くわかなく、それどころか、お寺の存在さえも知らないとのことでした。

でも、三津の歴史にとっても詳しい人がいるので、 その人を紹介してくださると言ってくださり、
私は、その足で、その方のところへ案内していただきました。

築100年という、古い、立派な建物へ案内され、中へ。

そして、お寺のことを聞くと、やはりはっきりとは知らないとのことだったのですが、 
一緒にいた女性が、昭和の初めころの航空写真があるから、それを見たら、何かわかるかもしれないと、
昭和3年の航空写真を持ってきてくださったのです。

全員で、食い入るように、現在の神社の場所を見ると、
そこには、確かに、木が生い茂る、お寺らしき姿が写っていたのです。

港町で栄えた三津は、当時から、お寺の周辺は家がたくさんありました。
でも、川の向こう側は、田んぼや畑ばかりで、家はほとんどなく、今とは全くの別の世界でした。

初めてみた、祖母や祖父、そして母が暮らしたお寺。
そして、その中にあった住吉神社は、お寺がなくなった後も、ずっとその場所で、守られ続けていました。
すべてをなくさなかった、地元の人たちに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

今日、この場所へたどり着けたことも、祖父や住吉神の導きだったのでしょうか。
神社のことを知ることができただけでなく、 また新しい出会いを運んでくださったことに感謝でいっぱいです。

さっそく、明日祖母に、そのことを伝えに行こうと思います。
きっと、祖母も喜んでくれることと思います。 
そして、元気になったら、一緒に住吉神社にお参りに行きたいと思います。




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愛姫伝神社・お寺・観光マップ
by ldc_nikki | 2011-09-11 04:52 | 愛媛県今治市

数あるブログの中からお越しいただきましてありがとうございます。 不思議な数々の出会いから、今は、愛媛の神社めぐりをしながら、神社や女神様そして、神話の神々の伝説を調べています。


by 愛姫
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